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  1. 長野市議会 1990-09-01
    08月30日-03号


    取得元: 長野市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-19
    平成 2年  9月 定例会平成二年八月三十日(木曜日) 出席議員(四十四名)  第一番      北野隆雅君      第二十三番    野々村博美君  第二番      戸津在雄君      第二十四番    原田誠之君  第三番      根岸元宏君      第二十五番    山本和男君  第四番      平瀬忠義君      第二十六番    三井経光君  第五番      伊藤治通君      第二十七番    甲田孝雄君  第六番      高橋宏君       第二十八番    近藤秀勝君  第七番      小池例君       第二十九番    越野要君  第八番      高野久夫君      第三十番     加藤一雄君  第九番      金井六郎君      第三十一番    中沢正美君  第十番      竹内平一郎君     第三十二番    今井良雄君  第十一番     小山岑晴君      第三十三番    戸谷春実君  第十二番     轟正満君       第三十四番    小山章夫君  第十三番     町田伍一郎君     第三十五番    入山路子君  第十四番     玉井孝雄君      第三十六番    山岸勉君  第十五番     若林佐一郎君     第三十七番    市川昇君  第十六番     柳沢正恵君      第三十八番    大井友夫君  第十七番     藤沢敏明君      第三十九番    竹内久幸君  第十八番     青木誠君       第四十番     内山国男君  第十九番     村田武君       第四十一番    和田伴義君  第二十番     高川秀雄君      第四十二番    宮崎一君  第二十一番    笠原隆一君      第四十三番    三上孝一郎君  第二十二番    中島邦雄君      第四十四番    松木茂盛君 欠席議員(なし) 説明のため会議に出席した理事者  市長       塚田佐君       建設部長     小林宏君  助役       山岸勲君       都市開発部長   内田将夫君  収入役      岡村修君       オリンピック   山口純一君  教育長      奥村秀雄君      準備事務局長  公営企業管理者  峯村富太君      職員研修所長   関口仁君  総務部長     夏目貞美君      市街地整備    宮沢信雄君  企画調整部長   井上脩君       事務局長  財政部長     尾畑敏隆君      水道部長     池田正一君  生活部長     小島武彦君      下水道部長    滝沢繁君  福祉部長     神林銀次郎君     消防局長     青木友雄君  環境部長     小林丈志君      教育次長     久保田隆次君  農林部長     冨岡豊治君      教育次長     滝澤忠男君  商工部長     飽田友雄君 職務のため会議に出席した事務局職員  事務局長     宮崎嘉津夫君     主事       小川一彦君  議事課長     若林実君       総務課長     吉沢隆幸君  議事課主幹兼   江守毅行君      調査係長     小柳重信君  課長補佐                主事       桜井篤君  議事係長     中澤潤一君      主事       柄澤顕司君  主査       北原昇君       議事日程 一 一般質問(個人)   午前 十時二分 開議 ○議長(山岸勉君) ただ今のところ、本日の出席議員数は四十名であります。よって、会議の定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 初めに、財政部長尾畑敏隆君より発言を求められておりますので、許可いたします。 財政部長尾畑君   (財政部長 尾畑敏隆君 登壇) ◎財政部長(尾畑敏隆君) 昨日一般質問で長野カントリークラブの貸付料について御質問のあった件につきまして説明不足がありましたので、貴重な時間を頂き、答弁させていただきます。 昨日、私が新友会の代表質問に対して申し上げた答弁と、六月議会において長野カントリークラブに関する答弁とが相違していましたことについて、私が六月議会で申し上げた答弁のうち、仮に計算した場合の事項については調査不足でありましたので、取消しをいたします。 ○議長(山岸勉君) 昨日に引き続き、市行政事務一般に関する質問を継続いたします。 発言の通告がありますので、順次質問を許します。 二十六番三井経光君   (二十六番 三井経光君 登壇) ◆二十六番(三井経光君) 二十六番三井経光でございます。 最初に、建築基準法第四十二条第二項の取扱いについてお伺いをいたします。長野市道路後退取扱い要綱に規定する道路後退についての趣旨の実現を促進するためには、必要な事項をもって市民の快適な生活環境を造成することを目的とするものでありますが、安全で住みよい街づくりを進めるため、現在の助成制度について御質問をいたします。 要綱の第二に、新築又は全面改築を行うとする者は、建築確認前にあらかじめ本条項による後退線の内側に土どめコンクリートを施し、後退線を明らかにしなければならない点について、土どめコンクリートは寸法が地高二十センチ以上、幅十二センチ以上を標準にして、申請者にその費用を全額負担を負わせ、しかも後退部分用地を道路敷として市へ寄与させております。該当する土地の分筆登記及び所有権移転登記は、市が負担するか、第五条に自己の負担で道路後退部分用地を分筆し、当該用地が公衆用道路に利用されていると認められているものについては、その固定資産税及び都市計画税を減免する等の規定がございます。 また、長野市ブロック塀等除去事業補助金交付要綱の趣旨第一において、危険なブロック塀等の倒壊による災害を未然に防止し、通行人の安全確保をするため、その所有者が行う除去事業に要する経費に対し、予算の範囲内で補助金を交付すると規定がありますし、第四条第二項に、補助率は五万円を限度とするものとあります。 これらの補助金の問題でございますが、例えば私道第四十二条第二項道路で、塀、門、擁壁等の撤去、樹木の移設は要した費用の三分の二、公道第四十二条第二項道路では要した費用の全額を、また道路敷地を市の無償使用として拡幅整備する場合は要した費用の三分の二の助成をし、路面舗装、縁石、L型側溝の移設は、私道、公道第四十二条第二項では要した費用の全額を、塀、垣根等の設置、擁壁の設置には要した費用の三分の二を助成したらと思います。 それらの拡幅整備後の維持管理は、私道第四十二条第二項道路では自主管理を、公道第四十二条第二項道路では市が行うこととするといたしまして、狭あい道路拡幅整備助成制度を一層進めてみてはいかがと思います。 この制度と併せて地区住環総合整備事業という国の制度がございますし、生活道路などの整備、改善を必要とする地区を定め、そこに居住する市民が自主的な住環境の整備、改善を進めることを目的とする制度がございますし、街路灯の設置や小公園の建設などを行うことができ、ゆとりと潤いのある住みよい街づくりをすることができるのでありますことも聞いております。 さて、さきの助成制度も一般的な戸別方式のほかに一路線方式を利用いたしますと、塀、生け垣など、道路拡幅後の町並みの景観なども道路に接する近隣の皆さんで決め、私道の場合も舗装やタイル舗装にしたり、路面舗装については公道、私道の区別なしに全額を助成してみたらいかがでしょうか。住みよい街づくりのためには建築協定、地区計画、不燃化促進事業、再開発事業、市街地住宅密集地区再生事業生け垣助成制度等もございますが、狭あい道路拡幅整備助成制度の現状と今後の市の見通しについてお伺いをいたします。 次に、悪徳商法と消費者苦情相談についてお伺いをいたします。最近、とみに人口の高齢化や労働時間の短縮化、女性の社会進出などは社会構造に大きなインパクトを与え、経済の発展、社会構造の変革を通じて消費者の価値観、ライフスタイルは今後ますます多様化することになるのではないかと思います。まさしく経済の成熟化とともに、生きるための消費から豊かさのための消費へと、消費生活も大きな変化を来しております。消費者が豊かで充実した消費生活を送るためには、消費者自身が社会の変化に対応できるよう、今までにも増して自主的な判断能力、選択能力を身に付ける必要が求められておるのでございます。この面におきまして、消費者行政のなお一層の啓発と情報提供を要望するものであります。豊かさと商品の増大、情報の流入、クレジットの普及、消費者ニーズの多様化を利用して悪徳業者は手を変え、品を変えて消費者に迫り、市民に不利益を与えているのが現状であります。 しかし、長野市における最近の悪徳商法に係る苦情相談件数は、関係行政機関の努力もあり、平成元年度は三十八件と減少傾向であると聞いておりますが、市における苦情や相談は氷山の一角であると思われます。長寿社会や核家族化等により、生活費の心配など不安になっている生活弱者の老人や、友人に誘われて軽い気持ちでついて行った人に対して、雰囲気を盛り上げた密室で強引に勧誘をしたり、若者のブランド志向に目をつけて友人を紹介すれば紹介料が入り、簡単に支払ができるような気持ちにさせ契約をさせたり、職場に電話でしつっこく勧誘し、いや応なく「はい」と言わせる等、巧妙かつ悪質化していると思われます。老人や若者をターゲットとした悪徳商法が増加しており、この被害を負いながら、どこに相談したらよいのかも分からず、泣き寝入りをしている市民の方々がたくさんいると思うのであります。 そこで、当市での最近の悪徳商法による苦情相談の推移とその傾向、そして今後の対応についてお伺いをいたします。 次に、私はこの夏、京都、大阪の街を行政視察してまいりました。京都市役所は昭和四年に建てられたそうで、そのまま保存使用しておりました。いろいろ勉強させていただきましたが、何と言いましても長野と異なりますことは、街がきれいであるということが第一でございました。京都は観光地だから当然といたしまして、大阪におきましても同様でございました。確か以前に一般質問があったと思いますが、その後変わっていない感がいたしますので、質問させていただきます。 それは、ただ今長野の街を車で通っておりますと、捨て看板、ポスターがをあらゆるところに張ってあり、期限切れはもちろん、べたべたとひどいところは電柱ごとに、あるいは街路樹、歩道さく、道路標識、公衆トイレ等、人の目に触れやすいところに張られているのを普段から目にいたします。行政の違法屋外広告物撤去対策は困難なものの一つであると思われます。厳しい罰則規定があるわけではないためか、違法な掲出と行政による強制撤去というイタチごっこが繰り返されていると思われますが、来年は善光寺の御開帳の年でもありますし、また統一地方選あるいは市議選のある年でございます。特に都市部あるいは団地等においては掲出量が撤去の絶対量をはるかに上回り、街のあちらこちらに放置された違法広告がたい積し、景観を損なう要因となっているのが現状であります。各自治体におかれましてもその対応に苦慮しておられることと思いますが、単なる除去ではなく、抜本的な対策を打つべきかと思います。 長野市におかれましても美観維持条例が施行されていることは聞いておりますが、果たしてその機能が十分に発揮されているか否か、再考するときがきているのではないかと思われます。そのねらいは違法広告物が掲出されたら、宣伝効果の上がらないうちに即撤去をし、長野市内に張り出してもすぐ撤去されるので、宣伝にならないという状態を作り出すことであります。 このような活動を通じての不法行為ができない環境づくりが最終目標であると思います。その活動を促進する上での問題でありますところの除去の法的根拠でございますが、屋外広告物法では違法広告物の除去と、それに関して必要な措置命令の権限は都道府県知事にゆだねられており、長野県の場合は長野県屋外広告物法施行条例によって県土木事務所長にその権限が委任され、それを受けて昭和五十五年四月一日に市長に事務委任されているものと思われます。これだけでは、県単位での広告物撤去は可能でありますが、市町村単位での広告物撤去は不十分であるため、軽犯罪法を根拠の一つに引用させ、同法第一条第三十三号において、みだりに他人の家屋、その他の工作物に張り札をしたものに対し、拘留あるいは科料を処することが定められております。この考え方に基づきまして、違法広告物はそれぞれの施設管理者において除去できることが明確化されております。道路上の違法広告物に関しては、国・県・市の管理責任においてすべて撤去できるわけでございますし、電柱や鉄道の擁壁に掲出されているポスターや立て看板についても、電柱の管理者及び鉄道会社の権利として除去できるのでございますから、この主張を徹底させるため、これらの関係諸機関の代表者による協議会を設置されたらいかがかと思います。 長野市におかれましても、不法屋外広告物撤去キャンペーンを実施されたらと思います。一つは、撤去運動を実施していくために、行政側の体制の確立でございます。運動そのものは市民を中心としたものを想定されるわけでございますが、市がその機会を用意し、各層の市民の結集を呼びかけ、指導していく必要があります。つまり行政が先行、主導し、広範な市民運動にまで発展させることを、当初から意図していかなくてはならないと思います。そのためにはある程度のプログラムをあらかじめ確定しておかなければならないはずであります。また、混乱を防ぐ意味からも、商工部を中心に建設部、企画調整部都市開発部選挙管理委員会事務局、生活部等、関係部局でプロジェクトチームを編成し、行政側の核となることも、編成、実行されたとも聞いております。 次に取組の二つ目は、市民運動の母体となる組織づくりでございます。長野市区長会、各種団体、中部電力、長野電鉄、JR、NTT、中央警察署、南警察署と長野市が参加する長野市内不法屋外広告物撤去対策協議会が結成されたらと思います。撤去運動に際し、行政と市民とが連携していく上でのパイプ役としての機能を担うことも期待されるはずでございます。 第三の取組は啓もう活動です。市と協議会では市報だけではなく、一般紙等にも記事を提供し、条例の内容と広告物撤去運動の意義を繰り返し訴え続ける必要があると思います。今までにも、またつい最近にも、市は一斉の撤去作業を実施したと聞いておりますが、その努力もむなしく、もう既にその実施地区の後には電柱にポスターが何枚も張られているのが見受けられました。一つには協議会を設置することに加えて、各町や自治体がところによっては月一回清掃している日に合わせて撤去作業も行ってもらったらと思います。ある町だけ行って、隣の町は撤去作業を徹底してないようでは困りますから、どうしても徹底作業をするように根幹から練り直す必要があると思います。長野市におかれましては年二回程度撤去作業をしているとお伺いをしておりますが、この程度では間げきがありすぎると思います。 大阪府の成功したある市では、この地味で地をはうような作業の徹底運動を始めてから、一年目は五十四回の撤去作業を実施したそうでございます。市内パトロールあるいは市民からの通報で監視体制も確立していったそうであります。不法広告物を掲出した業者には電話での厳重注意を初め、市へ呼び出し、始末書を取らせる等の処置をしてきたとも聞いております。 都市の美観を高めるためには一人一人の市民が自覚し、相互に協力することが不可欠でございます。自分たちの街を美しくしようという多くの意思と多くの努力を結集をすることで、新たな美観づくりを作り出すための土壌ができるものでございます。その過程において、行政が果たさなければならない役割は市民の主体的な活動がスムーズに進むように、背景になる条件を整えることであります。つまり、市民が連帯する契機を作り、個々の活動していく上での調整、指導を行う立場に回ることが必要であります。都市景観の構成要素の一つである屋外広告物に関しても、同様のことが言えるのではないでしょうか。屋外広告物法や各自治体の条例に規定されている内容は、飽くまでも守らなければならない最低限度の基準にすぎないものです。それは美観の維持を目的としたもので、景観の積極的な創造を前提としたものではありません。だからこそ、条例の枠組みが単に遵守されるというだけでは、よりよい景観の実現は到底望めません。掲出者や広告業者を含めた住民の理解と創意工夫こそが重要なのであります。 行政側の課題は、それをどういう形で引き出すかという点にかかっております。条例に違反する広告物の撤去は、長期的かつ総合的な美化事業として具体化されなければなりません。見苦しいものはとりあえず排除しようという発想だけでは、将来においてよりよい環境づくりに、それが寄与するとは考えにくいのであります。一時的に体裁を整えるための広告物撤去ではなく、住民が主体となった街づくり運動の一貫性の中にそれをとらえ、継続することが肝要であります。現在、行政によって行われている美化事業は、公共スペースを改善し、施設を造ればよいという箱物主義から脱却できていない面が少なくないと思いますし、そのような性急な事業だけではなく、将来的な展望の上に成立する着実な運動の意義を改めて見直さなければならないでしょう。 そのような観点から見て、行政と市民とが協力体制を確立し、地道な環境の美化を続けることで生活に密着し、地域の個性を生かした景観を熟成させることが可能であると思います。屋外広告物規制は、美観を維持するための取締り基準であるだけではなく、身近な住環境を改善、維持するための技術としてもっと応用されるべきであると思います。他者の視線を気にした美観維持から自身の目を楽しませる景観づくりへ向けて、発想の転換が望まれると思います。 以上のごとくの観点に立ちまして、長野市の美観維持条例が機能するように、条例に対する施行令規則の制定、美観維持地区の指定、あるいは予算措置等の問題について等、今後の市の見通し、計画についてお伺いをいたします。是非とも、より美しい長野市づくりをするため、大阪市、京都市のようにきれいな美観づくりを願うものでございます。 次に、今回も代表質問等で教育問題、取り分け学力とそれに関連いたしまして通学区制も取り上げられ、マスコミでもそろそろ本格的に報じられるようになってまいりました。私の質問も先輩議員の皆様にダブるところが多々あると思われますが、あえて早急の問題として市が取組をしていただくために質問をいたすものでございます。 まず、学力とはという言葉の定義でありますが、学問上の力と辞典には出ております。学問上の力というのは、全人教育を目指す知・徳・体、あるいは知・情・意の意味は十分に分かりますが、今回はこの知について掘り下げさせていただきます。知とは、児童・生徒自らが個性能力を開発する学び方を学ぶ創造性に富んだ学習の在り方を追求することと基礎的、基本的な学力を確実に身に付けるようにすることとありますが、現実的には大学入試、高校入試が、後者の狭義に解した知力、学力を見る点において、顔を横に向けるわけにはまいりません。事実、小学生の学力低下は、ある民間機関が全国の中学一年生を対象に実施した学力標準テストの結果、四教科中、国語を除く三教科が全国平均を下回ったなどの結果も指摘され、学力低下は小・中学校からと関係者を心配させる一方、大学入試も現役では受からないので、必然的に浪人占有率大学入学者に占める浪人の割合は高くなり、ここ数年間、県下の浪人占有率は四十七・五%で全国トップでした。現役、浪人を含めて県勢は難関大学、いわゆる有名校に受からなくなっていると言われております。 その質の点で三つの資料を見てみますと、一つは、ある大手予備校が調査した共通一次自己採点の都道府県のランキングで、六十二年度春の県勢は全国四十六位、今春は四十四位という状況で、最下位レベルで、地元信州大学の合格者に占める割合はここ数年十六・三%ぐらいであります。地元の大学へ行くのを敬遠しているのではなく、行きたくても行かれなくなってしまったというのが事実でありましょう。 また、県下から東大に合格した数の推移を挙げてみますと、五十年春には九十五人だったのが、昨春は三十人、今春は四十二人で三分の一、あるいは半数以下になっております。確かに大学は難関大学、取り分け東大等に合格させるのは、本来の人間づくりの知識偏重に偏った人間づくりをさせたくないという趣旨も分かりますが、人間だれしも少しでもよい高校、よい大学へ入るために努力をしていることも、本来の人間の本性でございます。その努力を生かすよう、学力向上推進プロジェクトの発足をいたした感がいたしますが、具体的な取組としては、楽しい学校生活を送れ、勉学の雰囲気が高まる体制づくり、教師の質の向上、形式的な平等主義が生んだ画一化の弊害を打破し、能力に応じた個別指導などを上げ、特に最も基本的な生徒指導は学業指導とし、入学時に学業カウンセリングを導入するよう呼びかけました。 しかし、これらが果たして根本的な解決になるでありましょうか。ようやくにして、県教委と県教組執行部において今年度七月二十日長野市内におきまして児童・生徒の学力問題をテーマに懇談会を開き、全人教育を堅持した上で、大学進学に対応した学力をつける教育に取り組むとの基本的な認識で一致したとあります。総論では一致いたしましても、各論において今後論議が分かれるところでございます。また、この二十七日にも県高教組と信濃教育会でも懇談会を持ったそうでございます。少しでもよりよい高校・大学へと、本人、親の願いをかなえるためには、教育県という歴史と意識が学力の足かせになっているのではないかという意見、あるいは名ばかりの教育県は遠い昔のように思われます。 一つには、ある県のように普通科を一応四学区に分けてはいますが、隣接学区へは行かれるようにし、事実上は全県一区に近い大学区制に戻すこと。長野県も以前は確か同じ形態であったと思われます。切さたく磨がよい意味で行われるようにすることが根本的解決と思われます。同時に教師の学力のための質の向上も必然的に努力されると思います。ここにおいて当然弊害もいろいろ叫ばれると思います。全人教育と大学進学に対応した学力を付ける教育に取り組むとの基本線を堅持しながら、両者を生かすということは難しい課題であると同時に、さきに挙げた全国最下位の狭義の意味での、知力・学力の向上を願うにはどちらかを自ら優先していくのも、市民・県民の声を生かした行政ではないかと思います。今後の対応についてお伺いをいたします。 ○議長(山岸勉君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 三井議員にお答え申し上げます。 私からお答え申し上げますのは、街をきれいにという趣旨で、視察の成果を踏まえて御質問いただいたわけでございますが、長野市でも非常に市民の皆さんの街の美観また景観というものへの関心が高まってきております。ごみゼロ運動、またごみゼロ作戦を商工会議所を中心に市民の皆さんの熱意で盛り上げていただいておる次第でございますが、御質問の趣旨のなお一層きれいにすべきではないかと。条例も適正に機能するようにすべきではないかと、こういうことでございますが、ただ今県の条例もございまして、街路樹やガードレールや消火栓などに屋外広告物は掲出できないということになっておるわけですが、御指摘のように街路樹にはたくさん広告物がございまして、だんだん古くなってくると風に吹かれて破れたりして、非常に見苦しいわけでございます。景観上、美観上、非常に問題があるわけでございますので、長野市におきましては今まで道路管理者や中電やNTTなどと相談して、一緒になって撤去作業を進めておりまして、これは二回ぐらいやっておるわけでございます。御指摘のようにほかの町では、京都市などでは五十数回やっておるということでございまして、ほかの都市と比べると少ないんですが、長野もきれいにする運動をしておるわけでございますが、二回のきれいにする運動をもっと回数を増やしていきたいと、このように考えておりますのと、もう一つは県の屋外広告物条例の事務は、ただ今お話しございましたように五十五年に知事から市長に事務委任されまして、市では商工部の観光課が窓口で事務委任を受けておるわけでございます。 もう一つ、長野市にも長野市の美観維持条例がございますが、これは四十八年に公布しましたんですが、規則がないわけでございまして、機能はしていないと、これはそのとおりでございまして、美観維持条例も四十八年当時とまた大分市民の皆さんの街の美観、景観に対する考えも進んでまいって変わってきておりますので、現代に合うような市の美観維持条例に見直しをしていきたいということで、議会でもそのような方向を御答弁申し上げてございますが、ただ今継続していろいろ検討中でございます。 現在その見直しのために違反の広告物がどれくらいあるのかどうか、調査をしておる状況です。それから、どういうふうに見直しをしていけばいいか、議会の皆さんにもお諮りしていかなければいけないし、いろいろ御指摘のように街ぐるみでやっていくには街の監視員制度というか、そういうようなことの導入も検討していかなければいけないだろうし、都市開発部の都市デザイン室と商工部の観光課が担当で、今プロジェクトを作りまして検討しておりまして、官民一体で取り組む体制づくりをしていきたいと、このように今協議をしておるところでございます。 いずれ見直しの原案ができれば、議会の皆さんにもお示しをしながら、御意見をいただいていきたいと。そうして規則も作って、機能するようにして、街をきれいにする運動を盛り上げていきたいと、このように考えておりますが、今までは「広報ながの」でもPRもいたしましたりして、市民運動の啓発活動をしておるわけでございます。なお一層、またいろいろ今御指摘ありましたような街の美化運動を積極的に進める方向で、市民運動も盛り上げるような市の啓発活動もやってまいりましたり、また関係官庁とも相談しながら、きれいな街づくりのために一層努力してまいりたいと、このように考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(山岸勉君) 建設部長小林君   (建設部長 小林宏君 登壇) ◎建設部長(小林宏君) 私から、建築基準法の四十二条二項の関係につきましてお答えをさせていただきます。 基準法四十二条二項の取扱いでございますけれども、建築物を設置する場合に当然前面道路の関係が出てまいります。基準法そのものの道路の定義ですが、飽くまでも幅員四メートル以上と、こういう一定の法律がございます。その救済措置といたしまして、この四十二条二項の取扱いが特定行政庁の指定で、私どもも昭和五十四年に道路後退取扱い要綱で決めてございます。ですから、これは飽くまでも救済措置でございますけれども、四メートルバックした場合は、それが道路との境界と、こういうことでございます。そうした中で、私どもずっとやってきておる中で後退義務の意識と申しますか、大変まちまちでございますので、その辺についても私ども大変苦慮しておるところでございます。 しかし、私ども後退線を明確にするために、将来と申しますか、築造の塀の基礎となるような形で土どめコンクリート、先ほどおっしゃられた二十センチ、十二センチというようなお話でございますが、あるいは一定の表示、両側やるとか、そういうことで申請者の意思によりまして建築物の敷地として扱うことができない後退部分を寄附していただくと、こういう形でございます。当然寄附をなさった方につきましては、登記については市が嘱託登記で申し上げますと。なお、後退部分の税の減免、それから後退部分の舗装等も実施をしておると、こういう現状でございます。 それから、御指摘のとおり昔から狭い道路の解消のため、いろいろな制度をお聞かせいただいたわけでございますけれども、いずれにいたしましても地域ぐるみで対応することが大事ではなかろうかと。それらの制度の活用でございますけれども、図れるものは十分これから考えてまいりたいと、こういうことでございます。 そこで、特に最近後退用地の買取りあるいは物件補償をしておるところも大分増えているというようなことも聞いておるわけでございますけれども、御指摘の助成措置の問題でございますが、この問題につきましては十分今後勉強させていただきたいと、こういうことでございます。 以上です。 ○議長(山岸勉君) 生活部長小島君   (生活部長 小島武彦君 登壇) ◎生活部長(小島武彦君) 私の方から、悪徳商法の関係について申し上げたいと存じます。 まず、経緯でございますが、昭和六十年ごろから特に悪徳商法の問題が大きくなりまして、その代表的なものが御案内のとおりの豊田商法と言われる金の延べ棒の一件でございまして、現物まがいの商法と言われるものでございますが、それと併せまして大きく広まりましたのはSF商法、つまり集団催眠にかけたような、品物が少ないから早い者勝ちだというようなことで、集団心理を利用した商法というものがございました。さらに、この品物を買えば幸せが訪れるとか、あるいはこの品物に手を触れれば幸福が来る、このような霊感商法というものもございました。 これが大体六十二年をピークにして下がっておるわけでございますが、六十二年には長野市への相談は百四十九件にも及びました。それが六十三年には七十三件に減りまして、昨年度の元年度には三十八件というふうに減少の傾向にはございます。ただ、問題は最近の悪徳商法の傾向が変わりまして、通信販売が増えておりまして、それも議員さんの御指摘のとおり若者をターゲットにした資格商法と申しますか、通称サムライ商法と言っておりますが、通信教育で司法書士の資格が取れるとか、〇〇管理士の資格が取れる。それでその資格を取れば、余り働かなくて豊かな生活が送れるとか、会社で収入が倍増するとか、このようなことをキャッチフレーズにした資格商法が増えておるのが現状でございます。 さらに、このサムライ商法に加えまして議員さんも既に御質問の中でお話のありましたとおり、非常に業者の手口というものが巧妙になっておりまして、業者自身がPRをするんじゃございませんで、人づてに友人から友人へと伝えまして、マルチまがいの商法ということでございましょうが、いわゆる友達の義理で要りもしないものを高く買わされる。このような傾向が現在のところ多いわけでございます。これにつきましては、特に若い者が経済的な価値観というものをほとんど持たなくて、友達との付き合いの上でそのようなものを入手せざるを得なくなると。あわてて気がついて、親に言われて返すようにというようなことで、その相談が長野市は非常に多いわけでございますが、その救済につきましては御案内のとおりクーリングオフという制度がございます。十四日以内に内容証明でもって一方的に解約をするようにと、こういうことで大部分の方はこれで救済されておる次第でございます。 今後の対応でございますが、非常に頭がいいと申しますか、すばらしい商法というか、すぐ引っかかるような商法を編み出すのが、次にどんな手を打ってくるかという将来予測はほとんど立ちませんで、いわゆる行政的に先手を打つことがこの場合できません。したがって、どうしてもその対応というものは後手になるわけでございますが、その対応の基本的なことは、一にも二にも悪徳商法に引っかからないようにという啓発以外にはないわけでございます。 そういうことからも、いろんな機関を通じて消費者の情報というものを徹底させていきたい。特に現在のところ、悪徳商法にかかりやすいのが若者とお年寄りでございまして、被害を受けやすいわけでございますが、特に若者の関係につきましては新しく入りました新入社員とか、高校生とか、いろんな機会をつかまえまして、成人式や公民館あるいは学校へ赴きまして、いろんな情報提供をする。あるいは、お年寄りにつきましては老人クラブとか公民館活動等のところでチラシの配布によって事前に情報を提供すると同時に、被害に遭わないよう、遭った場合にはこういう救済方法があるということを事前に周知しておるわけでございます。 いずれにいたしましてもこの悪徳商法、どうしても行政側では受身になりやすいわけでございますが、できるだけ情報を早くキャッチいたしまして、被害をできるだけ少なくしてまいりたいというふうに考えておるわけでございます。 以上でございます。 ○議長(山岸勉君) 教育次長滝澤君   (教育次長 滝澤忠男君 登壇) ◎教育次長(滝澤忠男君) 先ほど学力向上への今後の方向についてという御質問をいただきましたので、そのことについてお答えをしてまいりたいと、こんなふうに思います。 学力のとらえ方でございますけれども、議員さんからもありましたが、私たちは学校が行うすべての教育活動を通して追求される総合的な力、能力であると考えております。能力の育成という点につきましては、知・情・意ということで先ほどお話しございましたように調和のとれた人格教育ということで視点を当てて進めております。その場合には、意欲と心情に支えられた知と言いますか、そういうものを生きて働く学力だと、こういうふうにとらえているわけでございます。先ほどお話にありましたように学区制と切さたく磨についてでありますけれども、この改善を求めることにつきましては再三県の教育委員会の方にも働きをしているところでございますので、御了解をいただきたいと思います。 なお、切さたく磨につきましては、学習の質の向上にあると考えておりますが、児童・生徒が力になっていくものは、分かったとか、それから力いっぱいできたとか、本当に自分ができない体育の鉄棒なら鉄棒ができたという、その瞬間に味わう感動の伴った成就感や充実感というようなものが、この学習を成立している根っこにあると、こういうふうに考えているわけでありますが、その場合にやはり教師の素材と言いますか、教材、そういうものに対する個人個人の指導の工夫というようなものが大事になってくるわけであります。例えて申しますと、りんご一個を子供に与えようとするときに、りんごをこの子供には生かじりでこのまま与えていいかと。しかし、この子には、歯が弱いから、これはおろしてやる。また、この子には皮をむいて与えるという、そこにひとつのその子供に合った教材の出会い方というものがあるわけでありますが、りんごは素材でありますけれども、そのときにどういうふうにして与えて、力にしていくかと。ここのところが力になっていくところの大事だというふうに私どもは考えているわけでございます。 したがいまして、そういうところへ意を尽くして、今言われています学力についても、校長会を初め、仕事に携わっている全職員が、市全体でもいろいろな研究会を通じて検討しているところでございます。御指摘いただきましたことを今後も生かして、更に子供たちの力を付けてまいりたいと、こんなふうに思うわけであります。 以上でございます。 ○議長(山岸勉君) 二十六番三井君 ◆二十六番(三井経光君) ありがとうございました。 教育次長さんに再度御質問いたします。実際に日本の社会におかれましては、高校・大学に入るためには英・国・社・理・数というペーパーテストが行われているのでございます。そしてまた、それを毎日その指導教科の中において指導しているんですね。ですから、今りんごのお話がございましたけれども、りんごのお話で創造力とか発想力、そういうもので受かればいいんですけれども、一定の合格基準に知識がいったかどうかということを、ペーパーテストで……。 ○議長(山岸勉君) 三十九番竹内久幸君   (三十九番 竹内久幸君 登壇) ◆三十九番(竹内久幸君) 三十九番竹内久幸でございます。 通告の順に従い、質問をさせていただきます。 質問の第一は、体育施設整備計画の見直しについてでございます。体育施設の整備について、第二次総合基本計画では市民が日常的にスポーツ活動ができるよう各種施設整備充実を積極的に進めるとして、市内を半径二キロメートルの範囲で九ブロックに区分し、計画的配置をすることになっております。それによりますと、私どもの地域は朝陽、柳原、古牧、吉田の四地区からなる第三ブロックに所属します。この第三ブロックの現況の施設は、体育館四、運動広場、野球場、陸上競技場等九、テニスコート十、プール一となっておりますが、その中に運動公園の施設が数に含まれております。しかし、運動公園は地元の施設というより全国的な大会や県下の大会が頻繁に開催され、実態は全市的な施設であります。また、地元の皆さんが使用するといっても有料であり、気軽に使える施設としては第二次総合基本計画の趣旨とは違う感じがいたします。 したがって、ブロック別施設整備計画の中に運動公園が含まれていることによって、この四地区の地元に密着した体育施設の建設が後れていると思われます。そこで、この第三ブロックから運動公園の施設を除き、計画を見直す必要があると思いますが、お考えをお聞かせいただきたいと思います。また、朝陽地区に社会体育館等を建設する計画があるか、お尋ねをいたします。 質問の第二は、生涯学習と文化施設の建設についてでございます。今後長野市が国際都市として、また薫り高い文化都市として発展していくためには、現在検討している生涯学習を真に地域から自主的に創造していくものにしていかなければなりません。そのためには地域の皆さんが文化活動の拠点として文化スクールの開催、文化活動の練習、地域、学校のサークルや文化団体が日ごろの成果を地域の皆さんに発表できるホールを備えた、各地域によって特色のある文化施設を、市内を何か所かに分けて建設する必要があろうかと思います。この件につきましては昨年の十二月議会でも要望しましたが、教育長は現在検討している生涯学習推進委員会の研究の推移を見ながら、今後研究していく趣旨の答弁をなされました。 お尋ねをいたしますが、生涯学習推進委員会の研究結果が年内に出されると聞いておりますが、現在までの研究課題としてこの件について検討されたか。また、教育長はこうした文化施設の建設についてどのように考えておられるか、お尋ねをいたします。 質問の三番目は、東部地域における都市型水害対策についてでございます。朝陽北部地域から富竹地域にかけての水害対策については、運動公園へ四万トンの能力を持つ滞水池の建設に今年度から着手していただくなど、水害解消に向かった具体策を行っていただいておりますことに、心から感謝を申し上げます。また、一日も早く水害の不安が解消されるよう、早期完成に向けた御尽力をお願いをさせていただきます。 さて、今回は今後更に都市化が進むにつけて心配される東部地区北部の都市型水害対策についてお尋ねをいたします。 ご存じのとおり東部地区北部地域へは市街地からの河川が集中しておりますが、現在ところどころで発生している水害を防止しようとしても、上流への貯留施設を建設する以外、下流との話合いがつかず、難しい状況にございます。そこで、今後予想される都市化に対応し、抜本策を検討しようという声が上がり、朝陽北部の北堀、南堀、石渡、柳原の小島、古里の富竹地区の各区長さんが呼びかけ、長沼地区も含めた水害撲滅のためのバイパス建設期成同盟会結成に向けての努力がされております。 お尋ねをいたしますが、今後ますます都市化が進展した場合に対応し、今から都市型水害に対応した抜本策を検討する必要があります。そこで、関係する地域の皆さんが要望しようとしているバイパス建設を今後検討するお考えはあるか。 また、流域下水道下流処理区の市が行う管網整備が本格化しようとしておりますが、併せてバイパスに代わる雨水きょを整備するお考えはないか、お尋ねをいたします。 質問の四番目は、東部幹線の建設についてでございます。この件につきましてはもう何度も質問をさせていただいておりますが、区画整理による面的整備以外に方法がないという答弁をいただいて、今日まできております。しかし、もはやこの地区の状況は区画整理への関心は皆無の状況にあります。したがって、区画整理以外に方法がないとすれば、東部幹線の開通は断念せざるを得ないという状況になっております。こんな折、富士通さんとの懇談の機会があり、状況をお話ししましたところ、富士通さんとしても東部幹線の開通を願っており、市に対してもお願いをしたいというお話をいただきました。富士通への二千台以上の通勤の車、また高速道・須坂インターが開通した場合の車の流入への懸念等、朝陽地域における交通渋滞の解消など、東部幹線の開通はこの地区にとってなくてはならない課題でございます。 お尋ねをいたしますが、何としても東部幹線を開通させるため、区画整理による方法以外に開通への方法はないのか。また、開通に向かって何らかの方法を御検討いただきたいと思いますが、お考えをお聞かせください。 質問の最後は、リサイクル運動の推進についてでございます。この件につきましては三月議会にも詳しく質問をさせていただき、その際ごみ審議会の設置を要望しましたところ、市長さんより問題別のみどりのテーブルなどを開きたいという答弁をいただきました。そして、七月二十六日、実際にリサイクルに取り組んでおられるボランティアの皆さんに御出席をいただき、資源のリサイクルを進める市民会議が開催され、熱心な論議が行われたと聞いております。昨日も内山議員の代表質問にこたえ、市長さんからお話がありましたが、この市民会議では牛乳パックリサイクルの会からは、市の資源回収をしている品目に牛乳パックも入れてほしいと。資源を大切にする教育や啓発を積極的に行ってほしい。不用品交換やバザーに取り組んでいるボランティアセンターの方からは、資源回収のための情報の収集や提供、リサイクル品の販売、修理、展示、子供にとってリサイクル学習の場となるようなリサイクルプラザを設置してほしい。資源協同組合からは、資源物に混じり、紙などのごみが混入するが、工夫、徹底してほしい。業者にも回収団体に出しているような報奨金を出す制度を検討してほしい。一般の参加者からはいつでも資源物が出せるシステムを確立するため、スーパーなどに常設の回収ステーションを設置してほしいなどの要望が出され、また空き缶のデポジットを進めている暮らしの会連絡協議会や団体回収で実績を上げている若槻育成会、廃油を活用しての手づくり石けんの運動をしている、くらしを考える会からは貴重な実践経験が報告されたと聞いております。 このような充実した市民会議が開催されたことに敬意を表するとともに、以上の出された要望について、市は今後どのような対応をされていくお考えか、お尋ねをいたします。 また、市民会議の中で、この会議を一回で終わらせることなく継続して進め、リサイクルを具体的に進めてほしいという要望が出されたと聞いておりますが、今後市はどのように発展させていくお考えか。 さらに、先進的にリサイクルを進めている先輩都市等から講師を招き、市民講演会など開催し、啓発活動を行ったらと思いますが、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(山岸勉君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 竹内議員にお答え申し上げますが、私からはリサイクル運動についての御質問にお答え申し上げます。 省資源、省エネでございまして、非常に市民の皆さん方からも有効な資源を再利用しようという気運が高まっております。また、長野市の市役所においても広報紙などは再生紙を利用して資源の活用を図っておるわけでございますが、七月にリサイクルの実践団体の皆さん、いろんな団体の皆さんがおられまして、牛乳パックのリサイクルをしておられる団体の皆さん、それから市が報奨金を差し上げまして資源回収をしていただいておる団体が四百十五ぐらいあるわけですが、その代表の皆さんなど、十二団体、九十一名の皆さんに市民会館にお集まりをいただきまして、リサイクル省資源、資源の再活用の市民会議を開催いたしまして、私も出席をいたしまして、実践活動に取り組んでおられる皆さん方の御意見や悩み、それから行政に対する希望など、様々な御意見がございまして、お伺いいたしたわけでございます。 その中では、牛乳パックのリサイクルに取り組んでおられる皆さんからは、新聞や雑誌と同じように再利用ごみに指定をしてもらえないかという御意見もございましたし、それから各家庭から集めて保管する場所がないと、遠くだというようなことで、適当な場所にそれを保管する場所が確保できないかという御意見もございました。 そういうことで、やはり全般にリサイクル運動をする場合には回収ルートが確立されていなければいけないということが、様々な御意見の中で分かってまいたわけですが、物を置く拠点、相当大きく場所を取るものですから、そういう拠点の場所が必要だということです。それから、いろいろリサイクルのプラザといいますか、そういうものも要するに使えるものはお持ちいただいて、そこに展示して、使いたい人は有効に使ってもらうというか、それにはやっぱり大きな広場と場所がないといけないもので、そういう意見もありました。それから、育成会の代表の方からは、廃品回収事業に取り組んでいただいて、子供たちが最初はなぜやるのかというような感じでみんなやっておったけれども、そのうちに新聞や雑誌が資源に活用できるものがたくさん集まって、それが二十数万円のお金に報奨金や何かでなったということで、それがまた子供たちの有効な活動に使えるということで、ちりも積もれば山となるというか、子供さん方もその成果に非常に意欲を持って、だんだんと意欲が出てきたといいますか、子供たちが物を大切にする心が非常に大きくなったというようなこと。勤労に対する意欲、それから働くことの大切さというものを、資源回収を通じて子供たちが体で体得したというような、非常に成果があるという話もございました。 それから、家庭の廃油で手づくり石けんを作っている皆さんからは、これは河川浄化のために食用油の廃油で手づくり石けんを進めているというような報告がございました。 そういうことで、市で報奨金を差し上げたりして資源回収をしておる団体は、平成元年度で四百十五団体ありましたですが、リサイクル運動が大きく資源回収やごみの減量化、環境の美化、ひいては市の財政の健全化にも大きな効果があると、こういうことでございます。そういう報告もありました。 それから、外国に行って住んでおられて帰って来られた奥さんからは、外国の大きなスーパーにはごみの置場がたくさん置いてあると。日本もそういうふうにしたらどうだろうかと、こういうような提案もありまして、スーパーなど、大勢市民の皆さんが集まる場所には分別回収のできるような場所を設置したらどうかと。業者の皆さんにもお願いしていったらどうか。それと資源回収システムを確立したらどうか。こういうお話もございました。 それから、実際の廃品回収の民間企業の業者の皆さんからは、もっと市民の皆さんに資源回収日の徹底をしてもらいたいというような話や、また業者にも報奨金を出してもらわなければ、営業上とてもやっていけないようにだんだんなってきているというようなお話もございました。 そういことで、最後にはこの市民会議は今後もひとつ開いて、リサイクルを具体化するために大きな意義があると、こういうお話もありましたわけでございます。 いろいろ様々な実践を通じての御意見や行政に対する期待がありましたわけでございますので、ただ今それらの市民会議の意見を集約いたしまして、また部長会議にもかけまして、環境部が中心に関係部課と相談しながら、市民のリサイクル運動がなお一層進むような方策を考えておるところでございますので、まだ具体的にこうするということはこれからでございますが、リサイクルの施策を具体化するために、一番根本は市民の皆さんにもそういう意欲を持っていただいて、行政についてもお手伝いするところはお手伝いして、官民一体となった資源の有効利用、リサイクル運動が進むような方策を考えていきたいと、このようなことを考えて、今検討中でございます。 それで、市ではごみや市民の皆さんに資源に再利用できるものは分別収集しておるわけでございますが、今回今ある中間処理施設が老朽化しまして、中間処理施設の新設を考えておるわけで、今年はいろいろ検討していますから、将来分別収集や資源の再利用がしやすいような中間処理施設を造っていきたいと。リサイクル運動ができやすいような中間処理施設にしたいと、こういうことで検討しております。市民会議を基に、市としてのリサイクルの施策を打ち出していきたいと、このように考えておる次第でございます。 なお、市民の皆さんへの意識の啓発やPRのために、講演会やいろいろ広報などを通じてのPRもまた考えてまいりたいと、このように考えて今取り組んでおる次第でございまして、なお一層リサイクル、有効資源の活用を、またそれはごみが少なくなる、こういうことで、環境美化にもつながるわけでございますし、そういう意味で一層またこの運動が盛り上がるような方策を考えている次第でございます。 ○議長(山岸勉君) 教育長奥村君   (教育長 奥村秀雄君 登壇)
    ◎教育長(奥村秀雄君) 生涯学習と文化施設の建設についてお答えいたします。 生涯学習を進めていく上で市民のニーズにこたえるためには、公民館の果たす役割も大きいのでございまして、この建て直しのときに見直しをすることはもちろん、御指摘のような文化施設の建設も極めて大事になってまいります。生涯学習推進委員会において現在鋭意研究中でございまして、本年度末にはその提言をいただく予定になっておりますが、その内容の中にこの文化施設並びに文化施設の具体的な配置も含めて検討していただいているところでございます。 ○議長(山岸勉君) 教育次長久保田君   (教育次長 久保田隆次君 登壇) ◎教育次長(久保田隆次君) 体育施設の整備計画の見直しについてお答えを申し上げます。 体育施設の整備につきましては、市内を九ブロックの日常生活圏と広域生活圏に分けまして、この相互のバランスを取りながら、市全体の調和が取れるように配慮して計画をしたものでございます。第三ブロックにつきましても運動公園との関係はございますけれども、種目ごとに検討がなされまして、お話のございました社会体育館等につきましては地域の市民の皆さんに御不便がないように、それからまた他の地区との均衡にも十分配意して計画がなされておりますので、まずその辺御理解をいただきたいと思います。第三ブロックにつきましては、東部公民館の体育館それから旧柳原小学校体育館、北部青少年ホームの体育館の三つが現在ございます。それから、今年度古牧に新しい体育館を造る予定になっておりますので、その辺で御理解をいただきたいと思います。 したがいまして、施設の規模や設備等の面から見ますと、多少狭いというような御不便の面もありますけれども、基本計画に沿って第三ブロックにつきましても他のブロックと均衡を失しないように整備に努めておりますので、お願いをしたいと思います。 したがいまして、御質問の朝陽地区の関係でございますけれども、市域全体計画の中で利用状況や現在の老朽化の程度等を見まして、次期の総合基本計画の際に検討してまいりたいと思います。 ○議長(山岸勉君) 建設部長小林君   (建設部長 小林宏君 登壇) ◎建設部長(小林宏君) 私から、東北部の都市型水害の対策につきましてお答えをいたしたいと思います。 対策につきましては、特に水の関係でございますが、流域の中で総合的な見地から検討することが原則でございます。そういう中で、今日議員さん御指摘の東部の北部地域、先ほど南堀、北堀以下、相当あるわけでございますけれども、そういった大きな組織と申しますか、何か同盟会もできるというふうにお聞きをしておるわけでございます。大変私どももそういったお力をお借りしたいわけでございます。 そういった中で、各地域の抱える問題、いろんな角度から話し合い、また水問題についてはやっぱり相互理解がないとだめでございますので、よりよい方策を考えていかなければならないということで、私ども相当この同盟会には期待をいたしておるわけでございます。 そこで、私どもでございますけれども、御指摘のバイパスでございます。もちろん既設水路あるいは調整池、遊水池等の設置はあるわけでございますけれども、特にバイパスということでございますけれども、私ども一定の雨水きょの計画は持ってございます。そういった計画の中へ、先ほどの同盟会等の御意見も十分反映させていきたいと、こんなふうに思うわけでございます。 なお、流域の関連で当然仕事が競合するような場合がもちろんあるかと思いますが、効果的に一緒にやるような方策を見つけ出していきたいと、こういうことでございますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 以上です。 ○議長(山岸勉君) 都市開発部長内田君   (都市開発部長 内田将夫君 登壇) ◎都市開発部長(内田将夫君) 東部幹線につきまして、議員さんから再三再四御質問を頂だいしているわけでございますが、お答え申し上げたいと思います。 この東部幹線につきましては、地元の朝陽地区はもちろんでございますけれども、吉田地区、またお話を頂だいしましたように最近は富士通さんからも早期実現につきまして御陳情をいただいているところでございます。私どもといたしましても長野運動公園、非常に大きな運動公園でございますので、イベント開催時にはいろいろ交通上の問題が発生していると。片側だけしか開いてないということで、その点については認識をしているところでございます。 そういうことから、私どもといたしますと、運動公園の東側、石渡地区から県道の三才大豆島中御所停車場線までの間につきましては、今早急に事業化をしていかなければならないという認識にあるわけでございますけれども、この計画路線の周辺地域等につきましては、御案内のように市街化区域内の農地が広がっておりまして、計画的な市街化を図るべき場所といたしまして、市といたしましてもご存じのように昭和四十年代の後半から土地区画整理事業ということで、地元の皆さん方と話合いを重ねてきているところでございますけれど、議員さん再三お話を頂だいしていますように地元の動きとしては区画整理事業としての整備手法は難しいということでございますし、今日はまた完全に火が消えたというようなお話がございまして、区画整理方式以外で何とかならないかという御質問でございます。私どもといたしましても計画路線の東部幹線を直接買収方式であります街路事業として国庫補助採択、これは県・国等の指導も、この地域、今申し上げましたように土地利用の状況から見まして面的整備の中で街路整備を行っていく、この方法が一番最良であるという判断の中から、非常に現在も厳しい状況にあるわけでございます。ですが、市といたしましても国庫補助事業として採択される整備手法、これを何らかの形で模索をしてまいりたいと、かように考えているところでございます。 議員さんにはこの辺の御事情を御理解頂だいしまして、なお一層お力添えをお願いしたい、かように考えておるところでございます。御了承のほどをお願いいたします。 ○議長(山岸勉君) 三十九番竹内君 ◆三十九番(竹内久幸君) 大変ありがとうございました。 二、三要望を申し上げまして、質問を終わらせていただきたいと思います。 リサイクル活動の推進について、市長さんより大変細かな説明をいただきました。中間処理施設の建設もリサイクルにうまくいくように、そのことも兼ね合わせして進めていきたいというお話もございましたけれども、いずれにしましても市民会議の中身に出されたことが大変私どもとしても勉強になるといいますか、教えていただくような面も多いという気がするわけですけれども、出された意見を、先ほど言われましたように各それぞれの部署で積極的に受け止めていただいて、リサイクルの担い手の皆さんの声がうまく市政の中で反映されて、そのことをお返ししていくというような市政を推進していただくことをお願いしておきたいというふうに思います。 運動公園の施設、第三ブロック施設計画から除いていただきたいという要望をしたわけですけれども、ちゃんと計画的にやっているというお話もあったわけですけれども、どうも今の答弁については納得ができませんけれども、設置された基準、運動公園はどういう見方をされているのかということについて、もう一度検討をいただくようにお願いをしておきたいというふうに思います。 最後になりましたけれども、東部幹線、いずれにしましても大変苦慮しているといいますか、本当に開かなければ困るという雰囲気はあるんですけれども、どうも区画整理ということになると難しいという状況でありますので、何とか違った施策を真剣に一緒に考えていただくようにお願いをし、要望をして、質問を終わらせていただきます。 どうもありがとうございました。 ○議長(山岸勉君) 十三番町田伍一郎君   (十三番 町田伍一郎君 登壇) ◆十三番(町田伍一郎君) 十三番町田伍一郎でございます。 私は市行政一般について、通告に従いまして質問させていただきます。 まず初めに、行政の政策と施策のPRについてお伺いをいたします。今、長野市を取り巻く社会環境また経済環境は、長野冬季オリンピックの招致とコンベンションシティーの形成の推進、また一方国際化、高度情報化、技術革新、産業構造の転換などの進展によって、大きく変わろうとしております。このような中で市民の行政への期待は価値観とともに多様化しており、特に最近では物の豊かさを求めるのは当然であって、心の潤いとゆとりのある生活を求める傾向にあります。 また、市民の要望は高度化とともに多様化してきております。それと同時に市民は冬季オリンピック招致による道路整備とコンベンションシティーによる都市機能と、日常生活、また国際化による国際社会と地域社会、情報化による情報社会と地域社会の活性化、高齢化による社会経済の変化と地方財政の安定などの課題が多くあり、市民はどのように対応すればよいのか、市民の多くは見通しのないまま不安を抱いているのが実情であります。最近市民の二、三の人から意見を聞いて強く責任を感じたことがありますので、申し上げたいと思います。 まず一つには、今長野市を中心として長野冬季オリンピック招致活動を展開しており、聞くところによると長野は圧倒的に有利であり、大変喜ばしいことであるが、市民の中にはオリンピック招致活動が盛り上がっているが、教育、福祉、産業振興などの事業がどうなっているのか、理解できないと言っている。 また、二つとして、オリンピックに係るイベントなどは見たり聞いたりするが、経費、財政負担など、どのようになっているのか不明であり、市民は理解していない。 もう一つの意見として、消費税が施行されたが、その他の税金や公共料金などは他の市町村と比較して高いのか安いのかといった意見を最近多く聞くようになり、私も議員の立場で説明し、理解をしていただいているところであります。幸いにして本市においてはリーダーシップを持った市長さんを先頭に有能な職員がおり、経済、社会環境に適応した、そしてまた適応できる政策と施策があり、事業の緊急性と優先順位が明確になっており、これが財政の健全化を図りつつ、時代に即応した行政の基盤があると確信しているところであります。 しかしながら、行政サイドからは堅実な行財政が確立されているところであるが、市民サイドからは不安定で不透明であるとの意見がある以上、これをどのような形で修正するかは大変難しい問題であるが、行政が市民のものである以上、一方通行であってはならないと考えるものであります。 そこで、市長に政策、施策、また事業などのPRの基本的な考え方についてお聞きをしたいと思います。 第一に、現在市では「広報ながの」、新聞、テレビなど、PRをしているが、更に具体的なものとして市民に分かりやすいものにする姿勢があるかどうか、お伺いをいたします。 第二点として、政策、施策、事業などの情報と歳入歳出と併せ市民に分かりやすい方法で公開する必要があると思います。 第三点目として、市の予算については非常に難しく、理解しにくいが、これを事業別、また補助金別に公開、PRする必要があると思うが、お考えをお聞きしたいと思います。 第四点目として、みどりのテーブルやあらゆる機会を通じて市の事業を具体的に公開することが必要であると思います。 以上、行政の政策、施策、事業のPRについてお聞きをしましたが、いずれにせよ行政を取り巻く環境は厳しいものがありますが、地方都市としての活性化を推進するには、市民の同意がなければならないと強く感じているところでありますので、この機会に見直しをして、市の行政が市民に近づくよう要望するものであり、身近な市政が長野冬季オリンピックの招致活動の原動力となり、市民の悲願である地球時代の美しいオリンピックが開催できることを確信しております。 次に、大豆島東工業団地の造成並びに分譲について御質問を申し上げます。平成四年には市民待望の高速自動車道の供用開始が予定され、市においてはこれに伴う関連アクセス道路の整備とか、工業団地の造成などにつきまして、市長を初めとする理事者各位が日夜御努力されていることに対し、心から敬意と感謝を申し上げるところであります。 さて、そこで私は今定例会においては大豆島東工業団地の造成並びに分譲について、今後市としてどのような姿勢で取り組まれるのかについてお尋ねをしたいと存じます。 御承知のように大豆島東工業団地については、当初市としては計画面積を約十二万六千平方メートルに設定し、計画区域内の関係地権者が延べ百四十一名でありましたが、これら関係地権者の御理解と御協力により現在までに約八十一%に当たる約十万二千平方メートルほど取得されたと聞いております。しかし、残る十九%に当たる約二万四千平方メートルほどにつきましては、その後都市計画街路・外環状線の構想、須坂インター線の四車線化の問題、オリンピック関連施設用地の話題など、様々な用途に供する用地問題が浮上してまいりましたため、今後予定区域内の残る用地を買収するに当たっては、価格的な面での困難も予想されますが、一層の御努力をお願いするものであります。 そこで、私はこのような御苦労をされて取得した工業団地の用地は、御承知のように(仮称)須坂インターから約三・五キロメートルの地点にあります。そして、市が買収する当初から地権者会などに対して説明されてきたことは、一つとして大豆島東工業団地については先端技術産業などの優良企業を外部から誘致したい。したがって、市内にある都市計画上の用途指定に不適合となっている企業などに対する分譲はしないとの説明も再三お聞きしております。 さらに二つとして、用地を提供された子弟で誘致企業などに就労する希望があれば、市としても最大限の努力をしてまいりたいとの説明もあって、地権者会を初め関係地権者としても市の買収に対し積極的に協力してきたわけであります。 そこでお尋ねしますが、本年度造成工事をし、来年度分譲する計画とお聞きしておりますが、この二点について責任ある御答弁を期待するものであります。 次に、児童・生徒の学力についての分析と施策について、教育委員会にお伺いをいたします。今春の大学と短大の入学者数は、第二次のベビーブーム世代を反映してか、過去最高数に達したことが、文部省がまとめた平成二年度の学校基本調査結果で明らかになった。その中で都道府県別に進学率を見ると、高校、高専卒が九十六・九%で、大学、短大の進学率が三十四・五%と、浪人の割合が高いことを示しています。また、この時期に学力について意見交換する懇談会が県上部で開かれたと新聞で拝読いたしました。大学進学率の低迷と、それに関連する児童・生徒の学力問題について、基礎学力も含めて話し合うとのことで、誠に適切であると思います。しかし、児童・生徒の学力問題の論議が広がる中で、八月十三日の新聞では、一般参加の集会、学力問題を考える集いが開かれて、母親と先生の論議が出ていた。その中で、ある学校の先生は、東大、早稲田、慶応に入れる学力をつけさせるだけなら、いとも簡単なことだ。そうでなくて、真の学力、生きる力をつけようと頑張っている。また、ある先生は真の学力というけれども、具体性がなく、結論は出ないという。真の学力をつけさせようとすれば、進学率は落ちるとも言っている。藤本県教育委員長は、児童・生徒の広範で深刻な学習意欲の衰退が挙げられると言っている。また、学習にとどまらず、運動にしても文化活動にしても、子供たちの意欲の衰退が嘆かれている。依然減少しない中退、登校拒否、非行などの子供たちの悲しい事実が続いている。 さて、このような論議が取りざたされているとき、長野市の小・中・高の学力の分析と進学に関連する学力の考え方についてどう理解しているのか。また、どのような施策をしているのか、明快なる御答弁をお願いするものであります。 以上で私の質問を終わりますが、時間がありましたら、再質問又は要望をしたいと思います。 ○議長(山岸勉君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 町田議員にお答え申し上げます。 私からお答え申し上げますのは、行政の市政を進める上におきまして市の政策また仕事の内容、それから予算などについて、市民の皆さんによく分かりやすい広報をすべきではないかという御指摘でございまして、いろいろ分かりにくい面もあって、市民の皆さんに不安があると、こういう御指摘でございますが、市の行政を進める上に立っては広報と広聴、市のいろんな仕事や政策を分かりやすく市民の皆さんにお伝えすると。その情報や市の御理解の上に立って市民の皆さんの御意見をよくお聞きをいたしまして、市民の皆さんと市の行政とが一体となって市政を進めていくわけでございますので、広報と広聴ということは非常に大事なことでございます。いろいろ工夫をしながら広報をし、またみどりのテーブルやみどりのはがきやいろんな方法で広聴活動をしておるわけでございますが、広報、広聴がうまくいって、市民の皆さんとの御理解が進むことが、心の触れ合う、信頼される行政につながるわけで、それがよりよい街づくり、長野市の発展につながるわけでございますので、御指摘の点を踏まえてよく分かりやすい 報活動、広聴活動をしていきたいと、このように考えておる次第でございます。 具体的に御指摘がございましたので、お答え申し上げますが、「広報ながの」では予算のときには写真や図表で分かりやすく解説をしながら、お知らせをしておるわけでございますが、それからまた「広報ながの」ではいろんな市の政策とか、大きな問題については、月に二回発行しておりますので、親しみやすい、分かりやすい紙面づくりを工夫しておるわけですので、活字なども大きくしたり、読みやすいような努力もしておるわけでございますし、ページ数も増やして、広報が徹底するようにしておるわけですが、今後そういう方向で努力していきたいと、このように考えて、分かりやすい、読みやすい、それから市の考えがよく分かるような親しみやすい紙面づくりに、なお一層努めてまいりたいと考えております。 それから、テレビでも広報活動しておりまして、民間放送三者と契約をいたしまして、市政放送番組を流しております。これもいろいろ皆さんにも意見を出してもらったり工夫をいたしまして、テレビの番組作りも分かりやすい工夫をいたしまして、おもしろい番組に、しかも市のいろんな仕事が分かるようにしていきたいと、こういうことで広報番組を作っておるわけでございますが、なお一層テレビ番組についても工夫をしていかなければいけないと、このようにも思っております。 それから、みどりのテーブルでは市内二十六地区ごとに二十八か所で毎年やっておりまして、私もみどりのテーブルには必ず出まして、どうしてもやむを得ない場合は助役を代理ということでお願いしておりますが、大多数、ほとんど私が出て、大事に考えてみどりのテーブルで各地区地区の懸案事項や行政へのいろんな御要望についてお聞きしておるわけでございますし、また市の事業や政策についてもお話を申し上げておるわけでございますが、御指摘のように予算や何かは非常に分かりにくい面もありまして、広報で四月にシリーズでお話しするだけでございますので、今後はみどりのテーブルの際には御出席した皆さんに分かりやすい市の予算の図表などを使った解説書も作っておきまして、ダイジェスト版、そういうものをお渡しすることもいいかなと、このように考えておる次第でございます。いろいろ市の広報を通じて分かりやすい解説とか積極的なPRも今後努めてまいりたいと、このように考えております。 それから、長野市には長期計画がございまして、長野市の総合基本計画の基本構想、議会の議決もいただいて、二十一世紀初頭には四十三万人の都市づくりを目指して、高度福祉都市、地方中枢都市、教育文化都市としての都市像を挙げて、それに向かっていろんな施策が決められておるわけでございまして、これも本にはなっておるんですが、ちょっと分厚いものですから、なかなか分かりにくいということで、ダイジェスト版も作ってございますが、ダイジェスト版もまたいろんな機会に市民の皆さんにお渡しをして、よく御理解いただきたいと思います。それがずっと十か年の計画で、教育から福祉、健康の面から、道路整備、みんな計画的にこういうふうにやりたいということで決められておるわけで、それを基に市も予算を毎年作りまして事業を進めておるわけでございまして、市が毎年予算編成するときには、まず長野市の総合基本計画の長期計画を十分尊重しておると。それが長野市の憲法みたいなもので、いろんな事業の一番元でございますので、長野市の総合基本計画を尊重しておる。 それから、みどりのテーブルやいろんな御陳情、議会での御発言、市民の皆さんの御要望を一番尊重して仕事を進めておると、そういうことでございますので、長野市の総合基本計画のダイジェスト版もなお分かりやすいように工夫して、大勢の市民の皆さんにお配りしたいと、このように考えております。 市では本庁の一階に公文書のコーナーがございまして、そこで自由に閲覧していただくようになっておりますが、そういうこともよくPRをしていきたいと。大いに御利用いただいて、いろんな市の仕事に、それから考え方に御理解をいただきたいと、このように思っている次第でございます。 市民の皆さんもいろいろ御要望も多様化しておりますし、また時代の移り変わりの中でお互いにゆとりのある生活を求めておりますし、また高齢化時代、健康で達者で生涯学習にも努めながら、生きがいのある生活を送りたいと、こういう気持ちが強いわけで、いろんな多様化した要望にこたえる市政を進めていくには、やはり御指摘のように広報、広聴制度をもっと充実していくように不断の努力をしてまいりたいと、このように考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(山岸勉君) 商工部長飽田君   (商工部長 飽田友雄君 登壇) ◎商工部長(飽田友雄君) 町田議員さんの大豆島東工業団地の造成と分譲について、私からお答えをいたしたいと思います。 市では従来から住・工混在の解消、また事業活動の向上、さらには企業の誘致等を促進するために、積極的に工業団地を造成しておるところでございます。大豆島東工業団地につきましてもその一つでございまして、先ほどお話がございましたとおりに計画面積十二・六ヘクタールございまして、そのうちの地権者の御協力によりまして現在八十一%買収ができております。そんなことから、今年造成に着手をいたしまして、平成三年度には分譲できるように現在事務を進めておるところでございます。 そこで、用地取得を希望する企業を把握するために、本年度実は市内に位置いたします製造業一千七百社に対しまして用地取得希望アンケート調査を実施いたしました。ただ今回答にございますのは約三百数社でございますけれど、そのうちの何と二百十九社から希望がございまして、総面積約七十九ヘクタール、その中で特に大豆島東工業団地を希望される企業が大変に多い状況でございます。また、実は県外からも大豆島の工業団地に進出をしたいという企業もございます。こんなことから、分譲に際しましてはこれらを十分含めまして検討してまいりたいというふうに考えております。 それから、もう一つ御質問でございました用地を御提供いたしました子弟の皆さんでございますけれども、具体的にこの皆さん方が誘致企業なり立地企業に御就職を希望するような方につきましては、御要望に沿うよう市といたしましても積極的に御協力を申し上げていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 ○議長(山岸勉君) 教育次長滝澤君   (教育次長 滝澤忠男君 登壇) ◎教育次長(滝澤忠男君) 私の方から、児童・生徒の学力と分析、それから施策等、御質問がありましたことについてお答えをしてまいりたいと思います。 まず、長野市の小・中・高の学力の分析についてでございますけれども、学力の実態の把握は大変重要な問題ではあるわけですけれども、現在のところ特別な調査というようなものは行っておりませんが、長野県教育委員会で実施しております高等学校入学者選抜学力検査の結果、考察というものが出されております。こういうものを通して参考にさせていただいておりますが、その結果によりますと、まず第一に、基礎的、基本的な知識、技能の獲得と。 それから二つに大事にされていることは、事象や現象の中からその原因を探ったり、法則性、教科で言いますと数学とか理科になると思いますし、それぞれみんなかかわっていくわけですが、最初のところで国語で言いますと、理解と表現というようなところは基礎、基本というようなものに、それぞれの教科にあるわけですけれども、教科的な面でいきますと、そういうふうになるかと思います。そういう中を通しながら、思考力の育成というようなことが大事になっているわけですが、本市におきましてもこの考察を大事に受け止めております。 さらに、第三といたしまして児童・生徒が自ら課題を持って学ぼう、そういうものに意欲的に勉強に取り組んでいくというようなことを大事にしております。そのことは古くから言われていることで申しますと、「水を飲ませるために川へ馬を連れていくことはできても、本当に馬に水を飲ませることができるか」というようなお話がございますが、自ら求めてやはり自分の血や肉にしていくというようなところが大事だと、こんなふうに考えているところでございます。 次に、進学に関連する学力の考え方についてでございますけれども、学力とは先ほども申しましたが、学校が行うすべての教育課程を通して追求される総合的な能力であるというふうに考えておるわけでございますが、したがいまして高校進学の力とか、大学への力というのと、先ほどございましたような議員さんからおっしゃられた真の力というものは別なものかどうかということについては、別ではない、重なるものだというふうにも思っているわけであります。教育委員会といたしましては、やはり知・情・意の調和のとれた人格、教育というものが基調となると。 そういうことにおきまして、長野市では市の教育大綱にもありますように敬愛の心というようなところを基底にしまして、教育を積み重ねているわけでございますが、何といいましても今の学力の中での学力向上の決め手は教師の情熱と責任感だと、こういうふうに私どもは受け止めております。教師の資質の向上に大きくかかわっていると、こんなふうに思っているわけでございますが、新しい指導要領の移行の対応の中でも、県教育委員会としましても三つほど大事にしていきたいことを考えて、学力振興を考えているわけですが、一つは、先ほどもありましたような基礎的、基本的な内容の徹底を図る指導をしていくことが一つとか、それからその次に自分から課題を持って学ぶ学習というようなものの力を加えていく。三つ目には、やはり人間社会でございますので、友達が支え合ったり、人間が共同で共に共感を呼ぶというようなことが大事に扱われております。それは、支え合い、ともに歩む児童・生徒の育成を柱にしていると。そうして一時間一時間のねらいというものを、地道ではありますけれども、そのことを積み重ねていくことこそ、力を蓄えていくものだと、こんなふうに考えているわけでございます。 本市としては、これらの基本的な考え方を具現するために、私どもはありがたいことに市の教育センターを持たせていただいているわけですが、その教育センターや教育研究室において、これは全員の教師が全教科のやはり実践研究が財産の配分ができるようにということで、長野市の教育というものをそれぞれの学校で実践していることを持ち寄りまして、一つの冊子にまとめているわけでございますが、それを全教師に配布しております。これは冊子そのものが大事ということよりは、自分の日々やっている教育を持ち寄って、そして多角的に検討し合って、自分の足りないところを補い、仲間から学び合うというようなところにねらいを置いているわけですが、こんなこともさせていただいております。さらに、校長会と共催で小学校ではブロック学年会とか、中学校では教科研究会等を持ちまして、自分の教育技術の推進、自己の研さんというようなものを努めているわけでございます。 先ほど議員さんからもございましたように、施策についてはそんなようにして教員の資質を高める努力をしているところでございます。先ほど御指摘ありました点、二名の議員さんからもございましたが、学力について十分に学力向上に向けて努力をしてまいりたいと考えております。 ありがとうございました。 ○議長(山岸勉君) 十三番町田君 ◆十三番(町田伍一郎君) 市長さん初めそれぞれの理事者から明快なる御答弁をいただいたわけでございますが、私ども議員の立場でも市の行政の政策また施策については、あらゆる機会をとりながら、また報告をし、PR活動をして、やはり多くの市民の皆さん方に御理解をしていただかなければならないと、こんなふうに思うわけでございますので、更に一層の御努力をお願いする次第でございます。 それから、私は特に長野県教育について大変危ぐしているところでありまして、以前は長野県というと必ず「教育県ですね」という言葉が返ってきたわけでございまして、今日は大変そういう言葉が聞こえないわけでありまして、教育については私は極めて息の長い仕事で、一朝一夕にしてその成果を求めることはできないことは十分承知をしておりますが、現在の学校が抱えている諸問題を、親たちは地域にやはり広く理解していただき、すべての市民が教育という営みを大切にするような精神的風土を培うことが、長野市の将来にとりましても必要であることを痛感するものであります。 なぜかと申しますと、現在の社会的傾向は、何か問題がありますと、単にマスコミを初め市民一般から学校や教師を責める風潮があります。また、これに対抗する学校や教師の反発する気持ちも理解できるわけであります。将来の子供たちのために、やはり地域と学校と協力してその役割を深く理解しながら、子供たちの学力というものをやはり真剣に考え、そういった中から子供たちの健やかな成長を願うものであります。どうかひとつなお一層の、教育委員会といたしましてもリーダーシップを発揮していただいて、教育大綱に近づくように御努力をいただきたいと思うわけでございます。 要望等々を申し上げまして、若干時間がありますけれども、私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(山岸勉君) 昼食のため、午後一時まで休憩いたします。   午前十一時四十八分 休憩   午後 一時  二分 再開 ○議長(山岸勉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続いたします。 二十五番山本和男君    (二十五番 山本和男君 登壇) ◆二十五番(山本和男君) 二十五番山本和男でございます。 通告してあります大学立地、消防水利、象山地下壕、佐久間象山の四点について質問をいたします。市長並びに関係理事者の御答弁をお願いいたします。 まず最初に、大学立地についてお伺いをいたします。大学立地については、市政の重要課題の一つとして長年調査・研究が進められておりますが、遅々として具体的に進展が見られない状況であり、大学入学時の十八歳の人口が平成四年度をピークに減少すると言われている中で、本市にふさわしい大学の誘致が必要と思われます。 具体的な大学立地が進ちょくしない現在、県立看護大学、職業訓練短期大学校二校の誘致は、薫り高く、気力あふれる教育・文化都市を目指す本市にとって、地域の活性化はもちろん、魅力あふれる都市として若者の就職定着にも計り知れない効果が生ずるものと思われます。市長初め理事者各位には、その実現のため一層の御奮闘を期待するものであります。 そこで、まず県立看護大学の誘致についてお伺いをいたします。高齢化社会を迎え、ますます高度な知識と技能を持った看護婦が求められており、看護婦養成は緊急な課題であり、さらに市民病院建設との関連もあり、市民の期待は大なるものがあります。 そこでお尋ねをいたします。看護大学設置について、県の動向と今後の見通しについて、また市民病院建設計画と並行して市としての受入れ体制の整備、早期実現に向けての積極的な取組について、市長のお考えをお尋ねいたします。 次に、職業訓練短期大学校の誘致についてお伺いをいたします。現在ある技能開発センターに併設して、職業訓練短期大学校の誘致については、昨年七月経済団体の代表の方々から、市長並びに市議会議長に陳情されました。これを受けて、昨年九月二十五日に市議会は県知事並びに県議会に陳情・請願を行ったところであります。また、市長も十二月十九日に県知事に陳情されたと伺っております。 職業訓練短期大学校は雇用促進事業団が建設をし、管理・運営を行うとのことですが、手元の資料によりますと平成二年度までに全国で十九校が開校されております。現在の経済界は技能者不足の上、高度情報化時代の多様なニーズに対応するため、より高度な技術と知識を兼ね備えた即戦力となる技術者の養成は急務となっており、その必要性は衆人の認めるところであります。本市としても、国、雇用促進事業団、県に対し、その設置を強力に推進していく必要があると思われます。 そこでお尋ねをいたします。技能開発センターとの併設が可能かどうか。不可能な場合、機能するセンターの処置、用地問題等、いろいろ課題が生じてくるものと思われますが、いかがでしょうか。職業訓練短期大学校の誘致についての現況と今後の見通しについて、市長にお尋ねをいたします。 第二点は、消防水利についてお尋ねをいたします。今日から九月五日まで、全国一斉に防災週間が実施されております。九月一日の防災の日には、本市においても有事に際して即応できる体制の確立を図り、もって市民の安全確保と防災体制の万全を期するために、若穂地区におきまして防災訓練が実施されることになっております。消防にとりまして消防水利は人と機械とともに消防の三大要素の一つであり、消防力の基幹をなすものであります。市町村は消防に必要な最小限度の消防水利基準を定めることになっております。消防水利とは取水が可能でありまして、連続して四十分以上の放水能力を有するものでなければならないと、消防水利基準に記されております。消防水利の不備から、大火になるケースが数多く見られ、消防水利の整備の必要性が強く望まれるものであります。 そこでお尋ねをいたします。本市における消防水利の現況とその充足率について。二として、消火栓の中には口径が小さくて有時に際してはその機能が十分に発揮できないものがあると聞いておりますが、その数と地区名について、また今後どのように対応していくのか、その見通しについてお尋ねをいたします。三として、防火水槽の設置の要望に対しまして、設置状況はどのようになっておるのか。以上、消防局長にお伺いをいたします。 第三点は、松代象山地下壕についてお尋ねをいたします。太平洋戦争の末期、陸軍が極秘のうちに本土決戦の最後の拠点として行在所、大本営、軍機関、政府各省、通信関係等を移す計画の下に、象山、舞鶴山、皆神山の三山に、総延長十三キロにわたり地下壕が掘られてから、戦後四十五年を経過した今日、急速に関心が高まり、国内では太平洋戦争最大の遺跡だということで、全面的に保存、公開すべきとの声があり、市当局においては象山地下壕保存等対策委員会を設置し、意見を求めておるところであり、検討の結果、さきの七十メートルを更に五百メートル延長し整備することになり、工事も完了し、去る八月二十五日より土曜日、日曜日、祝祭日に限り午前十時から午後三時までの間、一般公開することになりました。私も視察をし強く感動したことは、約九か月という短期間内に造り上げた人の力の偉大さ、そしてまた戦争の悲惨さ、さらには平和の尊さを感じた次第であります。象山地下壕については六月の本会議、さらには昨日の内山議員の質問もあり、答弁されておりますが、私からはその答弁に対する質問と、これからの取組についてお尋ねをいたします。 一として、大本営地下壕は国策によって掘られた遺跡で、保存は国の責任において保存・整備すべきであるから、国への働きをやるべきだという質問に対しまして、その後国への働きはどうなったのか、お伺いをいたします。 二として、昨日の内山議員の答弁に朝鮮人強制労働の実態を市の総務部において調査すると言われましたが、具体的に何を調査するのか。また、国策で行われた事業であり、市費まで使って調査する責任が市にあるのかどうか、お伺いをいたします。松代町史等によれば、西松組岩手ダム工事現場より、朝鮮人労務者五百人、家族を合わせて六百人と、朝鮮人労務者約二千人が朝鮮で徴用されており、労働力は一日約三千人を動員し、突貫工事を行い、強制連行や強制労働を強いたとは一言も記述してありません。 三として、一部には約六キロメートルある象山地下壕を全面公開すべきとの声もあるが、現在の公開場所五百七十メートルを観察するのに往復約一時間かかりました。安全面を考えれば五百七十メートルでも十分当時をしのぶことができると思うが、いかがでしょうか。全面保存公開するには多額な費用がかかると思うが、これからどのような対応をするのか、お伺いをいたします。 四として、混雑が予想される壕内での安全と人員の確認からも入り口と出口は別々に設け、壕内は一方通行にすべきと思います。 五として、安全第一の管理体制の充実を図るにも、公開には有料にすべきと思いますが、御所見をお伺いいたします。 第四点は、佐久間象山についてお伺いをいたします。長野市松代町が生んだ幕末日本開明の先覚者佐久間象山は、国家の前途を憂慮し、広い知識と高まいなる識見をもって日本の行くべき道を明示し、孤軍奮闘、進んで国難に赴き、ついに凶刃にたおれましたが、象山の思想は今日の日本の繁栄の基であると言われております。 昭和四十九年、米国のフォード大統領が来日をし、記者会見の際、「昔日本の佐久象山は既に今日の世界情勢を見抜いたような優れた意見を述べているが、その言葉どおり百二十年後の現在、各国々のかかわり合いはかつてないほど緊密になり、近代テクノロジーは世界を一つにしている。一個人、一国家の成敗は直ちに全世界に影響を与える時代となっている。」と言われました。また、永井道雄元文部大臣が、かつてロンドン郊外のイギリスの歴史学者トインビーを訪ねたとき、トインビーは「一九世紀の中ごろ、日本の佐久間象山は、かのアヘン戦争で清国が敗れて香港をイギリスに割譲したいきさつを早くもキャッチして日本国民に警告しているが、当時の日本は鎖国で情報機関の乏しい時代なのに、これは実に驚くべきことである。」と語ったと言われております。今や象山の思想や業績は世界的、国際化して、内外識者の着目するところであります。 昨年ある新聞社がふるさとで自慢できる人物について、全国の世論調査を行った結果では、長野県での第一位は佐久間象山、第二位は作家の島崎藤村、第三位が作曲家の中山晋平となっておりました。お隣の新潟県では、第一位が元首相の田中角栄、第二位が元元帥の山本五十六、富山県では第一位が元文部大臣の松村謙三、第二位が読売新聞社の正力松太郎、岐阜県では第一位が元自民党副総裁の大野伴睦、第二位が織田信長、愛知県では徳川家康、第二位が豊臣秀吉、静岡県でも第一位が徳川家康、第二位が本田技研の本田宗一郎、山梨県では第一位が武田信玄、第二位が元副総理の金丸信、群馬県では元首相の福田赳夫、第二位が同志社の新島襄等々、それぞれ県を代表するにふさわしい人物が名を連ねておりました。 そこでお尋ねをいたします。本市はふるさと創生事業として野外彫刻「長野市の門」を国道の入り口三か所に設置をし、去る八月十八日ふるさと創生事業の提唱者である竹下登元首相をお迎えし、盛大に除幕式が行われました。「長野市の門」は本市に行き交う人々を温かくに見詰め、迎えることと思われます。さて、高速道もいよいよ更埴・須坂間の工事も全面着工の運びとなり、平成四年に開通の見込みになりました。本市にとりましても高速道は重要幹線道路であり、(仮称)長野インターは本市の中央玄関口となりますので、ここに「長野市の門」を設置し、訪れる人々を温かく迎えることができればと思いますが、御所見をお伺いいたします。もし設置に当たっては、郷土を代表する人物の第一位である佐久間象山の像がふさわしいと思いますが、いかがでしょうか、お伺いをいたします。 次に、私は小学校時代、先生から、「佐久間象山は広く世のため人のために尽くされたので、神様として神社に祭られるのだ。」と教わり、「お前たちもみな一生懸命に勉強して、象山先生のように世のため人のために尽くせるような立派な人間になりなさい。」と教わりました。 また、そのとき作られた象山の歌が強く心に残り、今でも時々口ずさむことがございます。作詩者は時の文部省唱歌として日本人に広く親しまれた歌、故郷、春の小川、おぼろ月夜等で作詩をされました下水内郡豊田村出身の高野辰之であり、作曲は同じく時の文部省嘱託作曲家信時潔であります。歌詞からも象山の偉大さがくみ取れますので、ここにその歌詞を紹介いたします。「識見高邁高所に立ち 寄せ来る波を見下ろして 開国進取を唱えたる 象山佐久間大先生」、二番「三十にしては一天下 四十にしては五大州 それに繋わる我身ぞと 覚りて叫ぶ大丈夫」、三番「皇国の安危ここにあり 至誠に生きんと身を棄てて 荒るる船路の羅針盤 指す手違わぬ大活眼」、四番「象山のふもとここにして 天の霊寵享けし人 永久に栄の基説き 祀の永久の大偉人」、この歌は象山先生の偉大なる人なりを歌った歌だと思います。本市を代表する第一人者でありますので、広く市民にも普及できたらどうかと思いますが、御所見をお伺いいたします。 次に、本市の先人たちの生き方が本になると聞いておりますが、佐久間象山についてはどうか。また、本はいつごろ出るのか、その内容もお尋ねをいたします。 以上をもちまして、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(山岸勉君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 山本議員にお答え申し上げますが、まず大学の問題につきましてでございます。御指摘のとおり長野市にふさわしい大学の誘致、立地を求めて努力をしてまいっておるわけでございますが、長野市の大学立地懇談会でも今調査・研究・検討していただいておるわけでございますが、その中で当面実現性の高い大学ということで、今お話のございました県立の看護大学、もう一つは職業訓練短期大学校があるわけでございます。 現在の状況について御報告いたしますと、県立看護大学につきましては県の方で県内にある看護婦の養成所、それを統合したらどうかという話があったわけでございますが、最近の看護婦の不足もございまして、そのまま残した方がいいのではないかというような議論をしておるようでございます。県の看護婦等確保養成研究会が県の衛生部長をキャップにございまして、ここでいろいろ議論をいたしまして、この秋ごろには看護大学についての方向付けがなされる意向であるということでございますので、看護大学の位置付け、それらをしっかり踏まえて、また大学立地懇談会、議会とも相談しながら誘致に努めてまいりたいと、このように考えております。 それから、もう一つの職業訓練短期大学校につきましては、五十三年の職業訓練法の改正によりまして、長野市では五十四年に総合高等職業訓練校と併せて長野技能開発センターを開設したわけでございます。これは吉田にありまして、その後五十九年に技能開発センターに一本化されて今日までまいっているわけでございまして、長野市の技能開発センターは非常に業績を上げておると。応募者も多いし、訓練生が大勢おって、非常によい成績であると、このように雇用促進事業団でも評価をしておるわけでございますが、長野市に職業訓練短期大学校を造る場合には、今ある好成績の長野技能開発センターを、市も協力して県に引き受けてもらうことがまず必要でございまして、そうしますと職業訓練短期大学校を長野へ造ることも可能であるわけでございますが、これはこれから運動していかなければいけないわけで、この間も雇用促進事業団へ行っていろいろお話をお聞きすれば、他県では十年ぐらい前から運動を進めておると、このような話も聞いてまいったわけでございます。この職業訓練短期大学校は労働省の雇用促進事業団が建物を全部建設して、運営も全部雇用促進事業団でやるわけでございまして、地元長野市とすれば用地を用意しなければいけないわけで、用地の取得がありますが、その用意した土地は有料で雇用促進事業団に貸付料をもらってお貸しをすると。その上、建設費は国の方でもって造ってくれると、こういうことでございます。これも現在の技能技術者の不足というような事態でございまして、商工会議所や経営者協会また中小企業中央会など、市内の経済団体の皆さんがおそろいで陳情にお見えになり、また議会の意見書も頂いて、県の方へも陳情しておる次第でございますが、そういう状況でございまして、今後国・県の動向を見ながら、この二つの大学の誘致に努力してまいりたいと、このように考えております。 それから、象山地下壕につきましていろいろ御質問いただきましたが、まず最初の国の補助金の関係でございますが、国の方へも補助金のお願いをしてまいっておるわけでございますが、自治省に地域づくり推進事業という枠がございまして、地域づくり推進事業の中で事業採択が決定されまして、補助金一千五百七十万円もらうことに決定された次第でございます。最近でございます。 それから、公開はただ今五百七十メートル、約五百メートルですか、今現在公開を始めたわけでございますが、公開部分については安全管理がまず一番最優先だと、このように私は考えております。この間も私もちょっと心配になりましたもので、視察をしてまいりましたが、天井など手でさわるとぽろぽろ岩石が落ちますし、今度大勢の皆さんがお入りになりますと、空気が出入りで動きますし、崩壊の進むおそれがあるんではないかと推察されるものですから、なお一層安全管理をしっかりしていきたいと。地下壕の検討委員会にもお諮りして、ヘルメットも必要なだけ用意して、ヘルメットの着用を必ずしてもらうような義務付けも必要ではないかと。安全管理を最優先でいきたいと、このように考えておる次第でございます。 なお、皆さんも御覧いただいたと思うんですが、投光機などございまして、奥の方まで全ぼうが分かるようになっております。それともう一つは、いろいろそのほかのところも見たいという方は、これは許可制で、許可を取って見ていただくと、こういうことで、現在公開している部分については市が責任をもって安全管理等運営をすると、こういう方針でいきたいと思っておりますが、それから出入口などはしばらく様子を見て、現在の出入口でやっていきたいと思っております。 有料ということは、今のところ考えておりませんが、今後検討課題ではあるかと、こういうことでございまして、いろんな安全管理面については近くまた象山地下壕検討委員会でいろいろ市の考え方もお話しをして検討していただくと、こういうことで進みたいと思います。 それから、国の方から県を通じまして、当時の朝鮮の皆さんが働いておった名簿などの調査をしなさいということの指示がございますので、それに従って調査をしておる段階でございますので、よろしくお願いします。 ○議長(山岸勉君) 教育長奥村君   (教育長 奥村秀雄君 登壇) ◎教育長(奥村秀雄君) 佐久間象山と現在編集中であります冊子、私どもは「心の教育」と名付けようと思っておりますが、それについての御質問にお答えいたしたいと思います。 佐久間象山が郷土の誇れる偉大な先人であることは、言をまたないところでございまして、私も深く尊敬しているものでございます。 冊子「心の教育」の編集につきましては、市内の小・中学校の国語、社会科、道徳関係の教師によって委員会を組織し、現在その編集に当たっているところでございます。編集のねらいは、郷土に生きた先人の生き方に学びながら、児童・生徒の心の支えとなるようなものにしていきたいと考えているものでございます。 取り上げる人物の選定に当たりましては、長野市に生まれ、学問を初め地域に根ざした芸能、文化、村づくりなど、幅広い中から掘り起こし、その人のその人らしい歩みのプロセスを大切に、短編ふうにまとめる方向でございます。その第一冊目に取り上げるのが佐久間象山でございます。発行の時期は来年の四月を予定しているわけでございますが、現在資料収集等もほぼ終わり、執筆に入っている段階ではございますが、慎重を期するために多少遅れることもあり得ると思っております。 使用する対象は小学校四年生以上を考え、道徳の指導資料としてはもちろんでございますが、読書の時間あるいは教科学習の中で人物の生きざまが取り上げられる場面で活用できるものと考えております。無感動な生き方をしがちな子供も見受けられる現在、心を揺さぶり、真なる人間の生き方を問うことは極めて重要なことでございまして、この冊子がその役割を果たす契機になるであろうことを思っております。 ○議長(山岸勉君) 消防局長青木君   (消防局長 青木友雄君 登壇) ◎消防局長(青木友雄君) 私から、消防水利についてお答えを申し上げます。 まず、第一点の消防水利の現況と充足率についてお答えを申し上げます。現在長野市に設置されている消防水利としての消火栓は四千八百十三基、防火水槽は一千九十基でございます。また、消防水利の基準による充足率は七十五・一%となっております。 次に、消火栓の口径が小さく、機能が発揮できないものがあるが、その数と地域はどこか、今後の対応についてお答えを申し上げます。地域につきましては、松代の菅間、滝本、七二会の大安寺、岩草地区でございまして、細い配管に接続されている口径の小さな五十ミリ消火栓が二十基設置されております。その内訳でございますが、菅間が五基、滝本が一基、大安寺が八基、岩草が六基でございます。また、小松原簡易水道の関係で、小松原地区に五十基ほどございます。配管口径七十五ミリ以上でないと有効な消火活動ができませんので、今後水道局並びに小松原簡易水道組合と協議し、対応してまいりたいと考えておりますので、御了承のほどをお願い申し上げます。 次に、防火水槽の設置状況についてお答えを申し上げます。防火水槽の設置につきましては、国庫補助等の関係もございまして、毎年百トン一基、四十トン一基、二十トン三基を新設しているところでございます。そのほか同和対策事業といたしまして本年度四十トン防火水槽二基を設置いたしております。なお、現在約二十基ほどの防火水槽の要望がございますので、その要望にかえるべく今後努力してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 以上でございます。 ○議長(山岸勉君) 企画調整部長井上君   (企画調整部長 井上脩君 登壇) ◎企画調整部長(井上脩君) 「長野市の門」の設置について、お答えを申し上げます。 長野市ではふるさと創生事業として豊かな自然、貴重な文化遺産との調和を保ちながら、野外彫刻の芸術性を生かした新しい潤いのある都市づくりを目指して、市の出入口三か所に野外彫刻「長野市の門」を設置いたしました。市では引き続きまして自治省の地域づくり推進事業の中でインター周辺二か所に大型の野外彫刻の設置を計画しております。この六月に事業採択がされておりますので、平成四年度の上信越自動車道の開通に合わせて、御提案の「長野市の門」の設置をしてまいりたいと考えております。 なお、門の選定につきましては、野外彫刻賞選定委員会にお願いしてまいりたいと思っております。 ○議長(山岸勉君) 二十五番山本君 ◆二十五番(山本和男君) 適切な御答弁、ありがとうございました。時間がまだ少々ございますので、要望を申し上げたいと思います。 まず第一に、大学立地の関係でございますが、先ほど市長さんのお話では職業短期大学の関係、それと看護大学、両方長野市に設置されればそれにこしたことないわけでございますが、たまたま看護大学設置に当たって議会側で須坂へお願いに行った場面があるわけでございますので、そこらで職業訓練大学のときにはよくやはり北信の中心が長野でございますので、話合いの中で両方長野に来ていただくような、誘致できるような方向に御努力をいただければというふうに感ずるわけでございます。 それから、今度は二番の消防水利の関係でございますが、長野市の基本方針の一つであります安全な都市づくり、そしてまた市民が安心して生活できるやっぱり環境づくりをしていかなければならないわけであります。そんなところで、やはり山間地にはまだ埋設されておるのが五十ミリの水道管というようなことで、結局一人前の消火栓のつかないところがただ今報告のとおりあるわけでございますので、そこらを早く、縦割り行政ではなくて、同じ長野市の行政でございますので、水道局とお話合いをいただきまして、早急に解決をしていただきたいことをお願いするわけでございます。 次に、第三点の象山地下壕の関係でございますが、これもやはり強制労働関係うんぬんというようなことで、戦後すぐそんなようなことが行われますと、記憶も新たな方も大勢おるわけでございますが、現在四十五年経過しておるわけでございます。そんなことで、やはり一部の要望に対して、私とすれば市費を使うべきではないんではなかろうかというふうに感ずるわけでございます。先ほど市長さんのお話では、国・県からの指示に基づいてというお話でございますので、当然県か国でその費用を持つんだろうというふうに感ずるわけでございます。そんなことでやはり松代町史にもそういった記述がしてありませんので、そこらをやはりお考えをいただいてやっていかないと、どうも松代町史に載っていることはうそではないかというようなふうになっても困りますので、ほどほどにまたお考えをいただければ結構ではないかというふうに感ずるわけでございます。 それと、象山の歌を披露したわけでございますが、あの中にはやはり象山の偉大さが歌われておるわけでございます。小学校時代、学校の唱歌の一つとして先生に教わったわけでございますが、時代の流れがございますので、なかなかそんな直というわけにいきませんので、やはり長野県の大偉人であるとともに、長野市にとってもやはりかけがえのない、またこれからの子供の教育にも大いに参考になるのではないかというふうに感ずるわけでございますので、何かの機会があれば、やはり歌を長野市民が口ずさむような環境づくりもいいのではないかというふうに感ずるわけでございます。 以上をもちまして、私の質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(山岸勉君) 四十二番宮崎一君   (四十二番 宮崎一君 登壇) ◆四十二番(宮崎一君) 四十二番宮崎一でございます。 質問の第一は、文化・芸術の街づくりのための市立美術館の建設についてであります。野外彫刻は間もなく八十一か所を数えることになり、市民が日常的に芸術に接することのできる彫刻のある街として全国的にも評価され、誇れるものであります。しかしながら、絵画となると著名な画家の作品もほとんどなく、公的な建物の中にも余り飾られていないことは寂しい限りであります。潤いのある文化と芸術の街づくりを目指す本市にあって、是非とも積極的な姿勢を示してほしいと強く要望いたしたいと思いますが、いかがでしょうか。 特に市民がこれらに最も親しむことのできる各種展覧会、公募展のできる美術館がないことは寂しい限りであります。県立信濃美術館は本館四百三・二平方メートル、東館が三百七十四・四平方メートル、それから講堂、ロビー、常設展示室などを合わせても三百八十四・〇平方メートル、全体で一千百六十一・六平方メートルであります。特に本館はガラスのケースの中へ作品を立て掛けたり、展示面積を増やすために細かに間仕切りをせざるを得ないために、絵と絵の間隔、高さ、位置、照明など、それを鑑賞する立場からはいずれも問題であります。出品者にとっても自己の最高の作品をゆったりとした最高の環境の中で鑑賞していただきたいと望むのは極めて当然であります。そこで、信濃美術館はもともと常設美術館として設計されているものでありますから、県展や北信展を初め、院展など、その他中央美術団体の地方展も年々盛んになり、さらには数多い美術団体やグループが誕生している今日、あるいは最も作品数の多い書道県展や生け花展、工芸展など、あらゆる展覧会のほかに、各種の集会や催しなどもできる多目的に活用のできる文化会館的な性格の建物として設計されることも一考していただきながら、公募展がゆっくりとした中で鑑賞できる美術館建設を目指してほしいものと思います。特にオリンピックの前年に催される芸術オリンピックの施設としても重要なものと考えますが、そのお考え、また実現に向けての構想などについてお尋ねをいたします。 次に、教職員住宅の増改築計画についてお尋ねをいたします。私は地域に根ざした教育、特に学校の中だけの教育だけでなしに、学校と地域とがこん然一体となった教育のために、少なくとも学校長は長野市内に在住するのではなく、その通学区に居住してほしいと主張してまいりました。そして、空き家になっていた校長住宅を地域の人たちと一緒になって直し、グランドピアノを持ち込み、地域の人たちと一緒に酒を酌み交わし、歌を歌い、そうした触れ合いの中から文化祭が生まれ、地域に伝わる伝説をオペラにし、子供たちがそれを上演する。あるいは、子供たちが作った「信里讃歌」をみんなで合唱する姿を数年前の議会で述べたことがあります。旧市内に家がありながら、地域の中へ自ら溶け込み、いろいろな地区の集会や会議にも一緒に顔を出していた信里小学校長の話であります。 戦後の厳しい財政、資材のない中で、各市町村は校長住宅あるいは教員住宅を建設してまいりました。それは長い間飢えていた文化や民主的な教育を少しでも多く吸収したい。そのためには優秀な先生を村の中へ安心して迎え入れたいとの願いからでもあったと思います。そのためには、まず住むところが必要であり、そこはまた村の若者たちの集まる読書会やコーラスの発祥の地でもあったわけであります。したがって、教員住宅は管理上、できるだけ集約をした方がよいと考えるのではなく、できるだけ通学区ごとに建設することが最も望ましいものと主張したいのですが、現状と基本的なその考え方、今後の方針についてお尋ねをいたします。 次に、現在の教職員住宅二百七十七戸についてお尋ねをいたします。最も古いものは松代の昭和十六年建設のものであり、資材の乏しかった戦中、戦後の昭和十年代、二十年代のものが現在十八戸、三十年代の建設のものが三十七戸、四十年代に入って百八十八戸が建設され、五十年代が十六戸、六十年代から現在に至るものが十八戸と、このところで急激に減ってきておりますが、少なくても三十年代までの五十五戸の建て替えは急がなければならないと思いますが、これの具体的な建設計画を示していただきたいと思うわけであります。 次に、住宅の面積について見ますと、最低必要限度と思われる五十平方メートル以下のものが二百戸を数え、家族とともに住むのに少なくとも必要な七十平方メートル以上となると、わずかに全体の約十%、二十六戸でありますから、他の民家を借りて入りたくなる方が、むしろ自然なわけと言えるわけであります。時には子供たちや父母たちも尋ねて来られるような雰囲気の教職員住宅の建設に向けた意欲について、是非ともこの際お聞かせをいただきたいと存じます。 三点目に、国道バイパス、県道バイパスの建設についてお尋ねをいたします。去る七月四日、長野、更埴、上田、上山田、戸倉、坂城の三市三町の代表を集めて、新国道上田・篠ノ井間建設促進期成同盟会の定期総会が開催されました。全長二十七・三キロメートルのうち都市計画決定されているものが十・五キロメートルで、残り十六・八キロメートルは都市計画決定の手続中で、第十次五か年計画の中で事業化をしたいとするものでありました。また、篠ノ井~更埴インター入り口まで三・二キロメートルの四車線化については、インター開設までにするというものでもありました。そこで私はインターから南へ向けて少なくとも計画決定されている更埴市代までの建設決定を迫ったのですが、確答を得ることはできませんでした。現状朝の通勤時間帯の更埴市内の混雑は十八号線だけでなしにそれを避けて生活道路の中まで渋滞をし、あるいは戸倉若宮地籍から大正橋まで、あるいは塩崎見六橋付近は物すごいものであります。これらのバイパスにはどうしても粟佐橋下流へ(仮称)塩崎橋を早急にかけ、少なくとも坂城までの間をインター開設に合わせることが重要と思われます。 また、篠ノ井橋北側から塩崎橋までの間へ県道バイパスを建設することが、重要緊急の課題であると考えるのですが、県の対応にどうしても不信を抱かざるを得ません。長野市議会は五十九年六月、「国道十八号バイパスに代わる県道バイパスの早期建設に関する意見書」を長野県知事に、次のように提出をしております。「国道十八号線(長野・上田間)バイパスは、当市塩崎地区を通過し、地域の産業、文化、経済に多大な影響をもたらすものとして大いに期待されていた道路であります。殊に中央道長野線のルートの受入れに際しては、国道十八号バイパスの通過が地域住民の重要な条件であり、また、塩崎、川柳地籍に計画されている工業団地(約六十ヘクタール)への長野、上田あるいは関東、中京、日本海側からの導入路としても必要な道路であり、当市はもとより北信地域と上田方面との連絡路としても極めて重要な幹線道路であります。しかるにこのバイパスルートが北陸新幹線との整合が図れず、一部ルートを変更しなければならない事態に立ち入った現在、この国道十八号バイパスに代わる道路として、塩崎地区に県道バイパスを早期に建設することは、当該地域の発展のみならず、長野市及び東北信地域全域の発展のためにも必要不可欠な要素であります。よって県におかれては、これまでの経過を踏まえ下記事項の実現に向け早急に措置を講じられるよう、地方自治法第九十九条第二項の規定により意見書を提出します。」として、「一、道路構造及びルートの定着化については、地元住民と十分協議すること。二、道路の幅員は国道バイパスに準ずるものとすること。三、この道路の供用開始は、可能な限り早期に実施するこ と。」として、六月二十二日に、時の小山議長名で県知事あてに出されているわけであります。 ところが、私どもが県へ陳情に行き、知事や担当者の応対で感ずるのは、この意見書の内容がほとんど理解されておらずに、国道バイパス通過に反対していたことだけが強調されるのであります。また、県は国道バイパスができない限り、それを結ぶ県道バイパスは不可能だとしているわけですが、だとすれば粟佐橋への取付道路まで延長すれば可能になるわけであり、先ほどの意見書の一番最後にある三つ目のこの道路の使用開始は可能な限り早期に実施することとあるのは、インター開設時にこだわらずに、むしろ中央道の工事用道路として使えるようにとの願いも、このときには入っていたわけであります。 この期成同盟会長でもある市長から、その後の県との折衝経過及び決意のほどをお聞かせをいただきたいと思います。 最後に、その他として街路樹について要望を申し上げます。昨年十一月、私は中国の旅を終わって、東京のビルの谷間に五階、六階の窓まで届くような大きなイチョウの黄色く紅葉した街路樹を見て、わずか十日間の旅でしたけれども、日本の秋をしみじみと感じたものでありました。ところが、長野へ着いてみますと、市役所の通りのトウカエデの丸坊主になっている姿を見て、なぜ木々が最も美しく葉を鳴らすこの時期になると、枝が切り払われてしまうのか、お尋ねをし、今年こそ美しい秋の街並みを演出されるよう強く要望申し上げて、質問を終わらせていただきます。 ○副議長(村田武君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 宮崎議員にお答え申し上げますが、美術や芸術の展覧会あるいは公募展の会場が不足しておるが、今後どう考えるか、こういうことでございます。前段絵画や美術などの、大いに一つ市民の皆さんの目に触れるようにしなさいと、こういうことでございますが、ただ今芸術・文化の振興基金の使用方法を検討しておりますので、その中で絵画や美術の市民の皆さんの創作意欲がわくように、また市民の皆さんにも大いに展覧できるようなことを考えていきたいと思っている次第でございます。 それで、多目的ホールの問題についてでございますが、大きな展覧会は今信濃美術館を使ったり、県民文化会館のホールですか、展示場を使ったり、民間のものを使ったり、いろいろ苦労されておられるわけでございますが、大きな県展あるいは北信美術展などの展覧ホールが不足しておるということで、北信美術会などの美術団体から強くそういう会場の建設についての陳情をいただいておるわけでございます。長野市といたしましても、そういう会場が必要ということは考えておるわけでございまして、一番いいのは大きな美術館があって、そこで展示場があれば一番いいわけですが、現在まだそこまでいっておりませんので、いろんな施設を造る場合にそういうことも考えてやっていきたいと。特に大きな公募展や展覧会は、いよいよ今度若里にできますコンベンションホールの中にはコンベンションホールと附属して大きな商品見本市とか、いろいろ展示できる会場を考えておりますので、そういう会場に美術展なども開催できるように考えて造っていけばいいと、このように考えておる次第でございます。 先ごろ長野市のコンベンションシティー懇話会を作りまして、いろいろ市民の皆さんの御意見を聞きながら、これからだんだん基本計画や実施設計に入っていくわけでございますので、その際この御意見の大きな美術展のできるような会場も、若里のコンベンションホールの施設の中で考えたいと、このように思っておる次第でございます。 そのほかいろんな施設を造る予定になっておりますので、そういう場合にも、そんなに大きくなくても、地域の美術展やいろんな芸術それから文化の市民の皆さんの発表の場も考えながら、いろんな建設も考えていきたいと、このように思っております。 それから、県道バイパスについてでございますが、国道バイパスのお話もございましたが、それぞれまた担当部長の方からお答え申し上げますが、私は県道バイパスの方も期成同盟会の会長を引受けしておるわけでございまして、期成同盟会の会長の立場で、地元の皆さん方の強い熱意も承知しておりますし、また地元の協力態勢も非常に強力でございます。そういうわけで全力を尽くして県道バイパスの事業促進については、また県の方へ働きかけをしてまいりたいと、このように強く思っておる次第でございますので、よろしくお願いします。 ○副議長(村田武君) 教育長奥村君   (教育長 奥村秀雄君 登壇) ◎教育長(奥村秀雄君) 教職員住宅の増改築計画と現地赴任についてお答えいたします。 まず、教職員住宅の現在の状況と今後の計画についてでございますが、現在教職員住宅は全市で二百七十七戸ございます。そのうち家庭の事情とか勤務地と居住地との関係、また教職員も現代の風潮と同じく老朽の多少進んでいるものは避けるというきらいがございまして、現在入居している住宅は二百五十戸余りでございます。一部空き住宅もあるという状況でございます。 今後の計画についてでございますが、老朽化住宅につきましては建て替えを考えたいところでございますが、そのほとんどが敷地面積が狭く、これからの教職員住宅としては適切ではないと思われますので、ほかに用地を求め、集合住宅を計画的に建設すべく検討しているところでございます。建設場所につきましては、御指摘の御意見もございますけれども、現在の教職員住宅の配置状況並びに学校との関係などを勘案しながら、適地を選定してまいりたいと考えております。 人事の交流が以前よりは非常に範囲が狭められてきております。長野市へ帰りたいという者は非常に増えてきているわけでありますが、その反面、長野市からよそへ出たいという者、中には夫婦で出かけるというものもありますけれども、これはほんのごくわずかでございまして、他郡市から本市へ来ようと考えている者も、したがって少ないという、年々その人事の範囲が狭まっているという傾向でございます。また、長野市へ来るにしても単身で来るという者が多くなっている現状でございます。したがって、単身者の住居の要望も高まってきているわけであります。ちなみに本年度長野市の小・中学校へ新卒として赴任した教員は約七十名おります。そのうち九十%は長野市以外の地域の出身者でございます。したがって、ワンルーム形式の住宅も今後建設を検討していかなければならないと考えております。 次に、教職員、特に校長の現地赴任についてでございますが、教育をたてるにはその地域に腰を据えろとよく言われてきております。本年四月新任校長として山間地へ赴いた校長から、三百メートルほど離れたところに一人で住む老婦人が、わざわざ校長室まで出かけてきて、校長住宅に電気がついているので力強いとお礼を言って帰ったという話も聞いております。議員さんの御指摘のとおりでございます。特に校長がその地域に住み、地域の方々に胸を開いていくことは、児童・生徒に信頼と安定感を抱かせ、学校と家庭並びに地域との心のきずなが強まり、それが学校をたて、教育をたてることになるものでございます。このことについては、校長たちは十分理解をしていながらも、それぞれの家庭事情などもあって、市内には住んでおりますけれども、学区内ではないというものが多い実情でございます。今後の大事な課題として十分考えてまいりたいと思います。 ○副議長(村田武君) 建設部長小林君   (建設部長 小林宏君 登壇) ◎建設部長(小林宏君) 私から、国道バイパス、県道バイパスの関係でございますけれども、市長からも御答弁申し上げましたけれども、私からも御答弁をさせていただきます。 まず、国道バイパスでございますけれども、御案内のように三・二キロメートルにつきましては既に事業化で相当な勢いで進んでいるように思われるわけでございます。先ほど議員さん冒頭に、七月四日の篠ノ井・上田間の同盟会の、去年ごろから相当熱気の入った会議になっているわけでございます。こういう中で、先ほどの未決定分の十六・八キロメートル、これは何としてでもやらなければいけないということで、相当力を入れた経過がございます。そういう中で、三・二キロメートルについてはおおむねのスケジュールで進んでおるわけでございますけれども、その先線でございます。それが先ほど市長が申し上げましたような県道塩崎バイパスとのタッチになってくるわけでございます。 十八号バイパスにつきましては、決定分について千曲川を渡る橋の関係、前後あるわけでございますけれども、その間のところについては今回の三・二キロメートルの中に入っていないわけなんです。こういうことで、私どもも相当関東地建あるいは建設省の方へも、決めてあるところはすぐにやってほしいと、こういう陳情はしておるわけでございます。いかんせん当面百十五億の三・二キロメートル分についてのことが先であると、こういうとらえ方が国の考えでございます。 しかし、その先線の戸倉、坂城、上山田、上田までの間でございますけれども、これにつきましては大変環境アセス等で遅れたような経過がございますけれども、今最終段階の上山田町ぐらいが説明会等も収束を迎えると、こんな情報を得ておりますので、恐らくもちろん今年の中では都市計画決定全線できると。こうなればもちろん弾みがつくわけでございますので、三・二キロメートル以南と申しますか、左岸側の改良に向けて立ち向かうわけでございます。そのすぐ先が今の塩崎バイパスが入ってくるわけでございます。 ただ、補完する市町村レベルの道路の粟佐橋関連、前後私どもの上町松節線、あるいは更埴市の街路が十八号まで出てきておりますので、その辺のところは多少フォローできるんじゃなかろうかと、こんな感じを持っております。 なお、御指摘のように篠ノ井入山線の関係につきましては、当然渋滞というか混雑が予想されるということは分からないでもないんでございますけれども、やはり先線の都市計画決定が先であるし、それと現道拡幅、今三・二キロメートルの整備も一緒に整合しながら、私どもも国に強く働きかけてまいりたいと、こういうことでございます。 次に、塩崎バイパスでございますけれども、これにつきましては私どもも本当に腹の煮えくり返るような気持ちでいっぱいでございます。平久保から南について一千九百五十メートル、これについては事業中でございますけれども、多少まだピッチが遅いのではなかろうかと、こういうことでございます。平久保から四百メートルぐらいは用地買収が済んでおるわけでございますけれども、まだまだ事業の進ちょくを見なければならないというのが状況でございます。 なお、それを単絡する稲荷山線からバイパスの道路まで二百五十メートルほどある私どもの関係になるんですけれども、これについては今年全部用地等を取得させていただいて、県と整合できれば工事はいつでもできると、こういう状態かと思われます。 いずれにいたしましても今度十八号から西の東篠ノ井地区でございますけれども、県の方へ行っても大変なお小言を頂だいするんですが、是非ともども十八号から西への促進についても同盟会長を先頭に陳情を繰り返してまいりたいと。この九月五日にも陳情と申しますか、県の土木住宅委員会の方へも陳情の経過もございますし、近々に数路線をもって知事さんの方へお願いに行くような計画もしてございますので、これからも精一杯力を傾けていきたいと、こういう所存でございますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 ○副議長(村田武君) 都市開発部長内田君   (都市開発部長 内田将夫君 登壇) ◎都市開発部長(内田将夫君) 街路樹の管理につきましてお答え申し上げたいと思います。 今議員さんの方から御指摘頂だいしました市役所の前の通りのトウカエデ、なぜ切ったのかという御質問でございますけれど、このことにつきましてはご存じのように国道が管理しておるわけでございます。国道工事事務所の方に問い合わせしたところ、事務所の方といたしますと、夏季のせん定、また秋季のせん定等を行っているわけでございますが、その理由といたしましては、樹勢の強い木、この樹皮を整えるためのせん定であると。樹形を整えるためのせん定であるということでございまして、ご存じのようにこの通りは電柱が地中化されております。したがいまして、議員さんの方からも御指導頂だいしてますように道路空間に緑多い空間ということで、この通りはできるわけでございますので、またこの通りに限らず市道の緑多い道路空間に向けて一層努力してまいりたいと思いますので、御了承のほどをお願いいたします。 ○副議長(村田武君) 四十二番宮崎君 ◆四十二番(宮崎一君) それぞれありがとうございました。 道路関係については非常に力強い御答弁をいただいたわけでありますけれども、いずれにいたしましても私どもが考えられないのは道路の計画の真ん中から用地を買っていくという、こういうことも解せないわけでありまして、是非ともひとつ用地の買収、その他についても早急にいくように、億単位の予算付けを是非、会長さんであります市長さんにお願いをしておきたいというふうに思います。市長さんからも地元の空気は十分承知をしているというお話でありますので、それ以上は申し上げません。 それから、街路樹の関係について、かつて何年か前に自然樹形でいきたいという、こういう御答弁をいただいております。したがって、国道で管理しようがどこで管理しようが、市民にとってはやっぱり街路樹は市民の財産として国道・県道・市道にかかわらず是非ともひとつそういう樹形で緑をたくさん取り入れた道路を造っていただくようにお願いをしたいと思います。 それから、教員住宅について集合住宅というお話がありました。村に住むと、やっぱりその先生、奥さんがママさんバレーに出たり、野球の選手に出たり、運動会に出たりということを通じて、また村との触れ合いもあるわけでありますので、できれば地域へ造っていただくようにお願いしたいと思います。 ○副議長(村田武君) 二番戸津在雄君   (二番 戸津在雄君 登壇) ◆二番(戸津在雄君) 議席番号二番戸津在雄でございます。 六点ほど質問いたしますので、関係者の御答弁をお願いします。 教育問題について。 一つは、学級運営で信頼関係を作るにはどうすればよいか。最近学校運営をより一層生徒を中心にする努力と個々の生徒の要求に応じた個別指導の徹底化が求められております。学校運営の基は学級運営であります。学級運営で大切なことは教師・生徒・親の信頼関係であります。生徒は生活記録に孤独で満たされない心の内や楽しいこと、うれしいことなどを記し、先生も見て一筆書いて、お互いに心の交流を図っております。私はより一層教師・生徒・親、この三者の信頼関係を作るには、現在各学校で発行されている学級便りをもっと活発にしてはどうかと思います。生徒に対しては、生徒相互のコミュニケーションの場、家庭に対しては生徒の姿を日常的に家庭に知らせるとともに、教師の教育観をも加えながら、共に子供を育てるものとしての共通の意識をはぐくむ場、教師に対しては自己錬磨、鍛練する場、つまり手をかけ、づくを出し、情熱をかける場、当然親も親の在り方、家庭の在り方を、子の姿を通して反省する場、このように三者本音で語り合える場にすると、すばらしい学級ができるのではないでしょうか。そこで、市内小学校四十八校、中学十八校、高校一校で学級便りを発行しているクラスはどのくらいあるか、お尋ねいたします。理事者のお考えもお聞かせ願いたいと思います。 二つ目、学校医に精神科医を加えることは可能か。現代の生徒に見られる神経症的症状の特徴として、チック症、脅迫神経症、自閉症、場面かん黙、拒食と過食、反社会的行動、非社会的行動、一過性非行、性的非行、過呼吸症候群などがあります。学校保健法施行令第二条に、就学時における健康診断の検査項目があります。精神科はありません。七項にその他の疾病及び異常の有無とありますが、これに適用されるのでしょうか。インターンを含め、長野市内の精神科の先生に複数校を担当してもらい、生徒指導の先生、保健の先生、親とも連絡を取り、心の悩める生徒に助言をと思いますが、可能でしょうか。現在の市教委の取組についてお尋ねいたします。 ちょうどタイムリーでございますが、今日は八月三十日ですが、午前八時三十分からのNHKおはようジャーナルで「揺れ動く心を見つめて」という北海道帯広大谷高校の井上美智子養護教師が、現場から生の声を今日は放映しておりました。その中で、非常に現場の保健の先生だけでは少し足りないので、どうしても精神的な先生の力を借りなければ困ると、こういうことで今朝見てきたところでございます。 二つ目は、公共下水道安茂里地区の進ちょく状況について現状をお尋ねいたします。 三つ目、その他。 一つは、北の原農道について、私は平成元年三月議会でこのことを質問し、昨年八月二十日に区の区長さんと陳情をいたしました。この安茂里平柴の北の原農道はその後どうなったか。測量はできないか。夏目ケ原浄水場の取付け道路は、来年三月市道に編入、いよいよ北の原農道は平柴地区の循環線として重要な役割を果たすときであります。いかがでしょうか。 二つ目は平柴新団地について。平柴台団地上部に長野県住宅供給公社は住宅を七十五戸建設と聞きました。現在弥勒寺地籍の子供たちが安茂里小学校に十一名通っておりますが、金山沢に沿った通学路はどうなるのか、お尋ねいたします。 三つ目は、来年四月七日から五月二十六日にかけまして善光寺の御開帳が開催されますが、駐車場についてどのような対策をとられているか。昨日市長さんからいろいろそれぞれの代表質問の中で出ましたけれども、重ならない程度にお聞きしたいと。 以上であります。時間がありましたら再質問をいたしますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(村田武君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 私から、戸津議員にお答え申し上げますのは、善光寺御開帳の駐車場ですが、これは来年御開帳になれば、現在でも善光寺周辺は非常に渋滞しておりまして、信大前から旧市役所の辺が一番渋滞するのは、今年五月の調査でもはっきりしておりますので、一番は善光寺周辺になるべく駐車場を臨時に確保したいと。今すぐ実現可能なのは旧市役所の建物を壊しまして、臨時駐車場にいたします。そのほか民地など、できるだけ借上げをできるものはしたり、それから土、日に限っては城山小学校のグラウンドについても、また教育委員会の方へお願いして検討していただきたいし、善光寺さん、城山周辺への臨時駐車場をまずなるべく多く確保するということも大事でございます。 それともう一つは、パーク・アンド・バスライド方式ですが、当面若里の市場団地が非常に大きな用地がありますもので、あの用地へマイカーを導入すると。そしてシャトルバスで往復するということは、フリースタイルが今年の二月にございまして、飯綱高原でやったときに、実際にこの方式をとりまして、フリースタイルのワールドカップのときには非常にうまくいきましたものですから、これを是非来年の御開帳にもやってみたいということで、この秋の行楽シーズンの込むときに二日ばかり実際に実験、テストをしてみたいと、このように考えておりまして、それをやりますと、いろんな問題が出てきますから、それをまた警察や国道事務所、県、また地元の商店会の皆さんと実行委員会を作りますもので、そこでまた話し合ってもらって、来年はしっかりした方式でやっていきたいと思っております。 それで、いろんな関係者が集まりまして、実行委員会が九月六日に開催する予定になりましたもので、ここでよく御理解をしていただきながら、今年テストをいたしまして、いろいろ御意見を聞いて、来年の本格実施には万全の体制で臨んでまいりたいと、このように思っております。 ただ、若里だけでは、東や南から来るマイカーはあそこの方へ誘導して、シャトルバスで善光寺さんへ往復可能ですが、東から来るものにつきましては、東和田方面、東の方面へある程度広い用地を確保いたしまして、そこへマイカーを案内して駐車してもらって、そこからシャトルバスを出す、こういう方向を考えたいと、このように思っておりまして、何としても来年の御開帳には東山魁夷館もありますし、なお一層混雑が予想されますので、この方式を徹底していきたいと、このように考えておる次第であります。 ○副議長(村田武君) 農林部長冨岡君   (農林部長 冨岡豊治君 登壇) ◎農林部長(冨岡豊治君) 北の原農道についてお答えいたします。 農業の近代化を図り、効率のよい農業を推進するためには、御承知のように生産基盤の整備が必要不可欠な要件でございます。特にその中でも農道の整備は重要な位置を占めておるわけでございます。御質問の北の原農道につきましては、地元要望の路線の位置について調査いたしましたところ、一部地権者の同意が得られていない状況であることが分かりましたので、区長さんを通じ早期に全員の皆さんの同意を得られるようお願いした次第でございます。そのようなわけで、市といたしましては全員の同意が得られた時点で測量を実施し、また引き続き工事に取りかかりたいと思っておりますので、関係者の方々の特段の御協力をお願い申し上げる次第でございます。 以上でございます。 ○副議長(村田武君) 教育次長滝澤君   (教育次長 滝澤忠男君 登壇) ◎教育次長(滝澤忠男君) それでは、ただ今の学級における信頼関係を深める方策についての御質問についてお答えしてまいりたいと思います。 まず、市内の小・中学校における学級便りの発行の実態についてでございますが、このことにつきましては教育委員会としては詳しい調査をしておりませんが、抽出状況で傾向性をとらえてみますと、比較的定期的に発行している学級は小学校においては約半数、それから中・高等学校においては約三分の二ぐらいと、こんなデータが出ております。それから、学級便りのほかに学年便りというような形とか、それから学校自体で出している学校便りとか、場合によっては校長先生が校長室便りというような形で出しているところもございます。 先ほどお話ございましたように学級便りの持つ意味は、議員さんがおっしゃられたとおりだと思います。さらに、個々の担任は日記や生活記録によってその触れ合いをしているわけですが、私どもの中で大事にしていることは、その子供たちの日記を読む、出させるというのではなくて、そのときに読ませてもらう子供の心の扉の中を見せてもらうという気持ちで接していくときに、信頼関係が、そのときに子供たちがとどまっていたり、悩んでいることに本当に一言でも心を支える言葉になっているときに、信頼関係ができていくと、こんなふうに実態の中からお聞き及びをしております。 御指摘いただきましたようなことにつきましては、児童・生徒・父母の信頼関係をより成立するものと考えて大事にしてまいりたいというふうに思います。 そのほか先生方がかけておられる情熱、地域の実情と、個々の教師によりまして、学級便りを出さなくてもほかにまた方策を考えている場合もあるわけですが、これは教師の学級経営の重点のかけ方に違いがあろうかと考えております。教育委員会といたしましては、家庭と学校との連携事業というものを推進することによって、一層信頼関係を強め、努力してまいりたいと考えております。 続きまして、学校医に精神科医をという質問でございますが、御案内のようにこのことにつきましては実際には各学校には配置されていない状況でございます。ただし、現在教育委員会の取組では教育センター内にある教育相談室、昭和五十四年六月一日発足しておるわけですが、ここに精神科医の相談を毎月一回実施しております。さらに常設相談員四名、教育相談員十一名、そのほか電話相談等も受けたりしているわけですけれども、基本的に精神科医につきましては今言ったような形でやっております。このことも大事なことでございますので、今後検討してまいりたいと思いますが、児童・生徒・父母及び教師との面接相談を行ったり、よりよい技術の促進、子供に適合した指導と助言を行ってまいりたいというふうに考えております。先ほどのお話にもありましたように精神科医にかかわる情緒障害、精神障害の問題も、今後大事にしてまいりたいと、こんなふうに思っているところでございます。 最後に、安茂里地域の弥勒地籍のことに関しての御質問にお答えしてまいりたいと思います。長野県住宅供給公社が計画しております平柴新団地の造成につきましては、今後に具体化が進められると思いますが、その折には現在通学路になるところが工事用車両の通行が激しくなると予想されますので、特に児童・生徒の安全を脅かさないように、教育委員会といたしましては事業者と十分協議をいたしまして、児童・生徒が安心して通学できる対策を講じてまいりたいと、このように考えております。 以上でございます。 ○副議長(村田武君) 下水道部長滝沢君   (下水道部長 滝沢繁君 登壇) ◎下水道部長(滝沢繁君) 御質問のうち、安茂里地区の公共下水道の進ちょく状況についてお答え申し上げます。 安茂里地区の公共下水道は、議員さん御案内のとおり平成元年度に信越線以南の百九十六ヘクタールの区域を対象にいたしまして事業認可を得ておりまして、元年度工事に着手したところであります。二年目の平成二年度末には幹線五百二十九メートルとその周辺地域四・五ヘクタールの面整備が完了する予定であり、中継ポンプ場につきましては本年度実施設計を行いまして、平成三年度から工事に着手し、平成五年度(仮称)裾花新橋の完成に合わせまして、一部供用開始をする予定であります。認可区域百九十六ヘクタールの完了年次は平成七年度でございますが、今後完了年次の繰上げに努めてまいりたいというふうに考えております。 また、未認可区域につきましては、認可区域の進ちょく状況を見ながら認可を得て、安茂里地区全域の整備促進を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(村田武君) 二番戸津君 ◆二番(戸津在雄君) 市長さんにお尋ねいたしますが、御返事いただかなくて結構です。 長野市のシンボルは善光寺であります。長野市は幸いにして戦災に遭わなかった。遭わなかったことがいいか悪いか非常に都市の区画整理が後れたと。今御開帳は七年に一遍あるわけですけれども、その一番の目的は長野の商店街にお金を落としていただくことだと。全部裏の方へ車で持っていって、また車であの辺をちょこちょこ買物して、またサーと行ったでは、ちっとも商店街の活性化にはならないと。したがって、私は今学校、過大規模の問題でいろいろ市長さんにも中学・小学校また二校と、建っていただいておりますが、その次には過小規模の問題が必ずまいります。そのときに、そんなこと言っては関係者に怒られるかもしれませんけれども、一つの案としまして、後町小学校のあの辺に長野市の一大バスターミナルの駐車場を造りまして、あそこへ全部持ってきて、あれからお客さんに善光寺まで歩いて参拝していだたくと。その帰りに全部お金を落としていただくと、こういうことを御提案いたしたいと思います。 二つ目、公共下水道の安茂里地区の進ちょくにつきまして、私は平成元年三月議会で次の質問をし、御答弁をいただきました。質問、「汚水中継ポンプ場建設に当たり、関係住民の皆さんが周辺に長野食肉公社などがあるにもかかわらず、臭気に万全の配慮をするとの市当局の確約を信じ、理解し、協力したものであります。五百坪の敷地の上に八十坪の施設ができると聞きますが、併せて何らかの公共施設を御考慮できないでしょうか。」、これに対する御答弁、「水道局として考えているのは、やはり一番大事なことはポンプ場周辺の地域の利用をどのように進めるか。次は建物でございますけれども、市街地にできますので、その修景を考えた建物にしなければいけないのではないか。それから今一つ、やはり周辺の環境問題でございまして、この整備をいかに図るか。」と御答弁をいただきました。 二つお尋ねいたしたいと思います。 一つは、米村地籍に差出第三公民館を建てていただきたい。現在の建物はプレハブで狭く、寒く、暑く、地代も年間二十五万円ほど差出区としては払っておりまして、非常に負担が多過ぎる。 二つ目は、長野食肉公社を地下にしていただきたい。あの動物の断末音を聞いて三十何度の暑さの中で一晩中眠れないと、毎日のようにひところ私は苦情を受けました。 二点、お尋ねいたします。 ○副議長(村田武君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 最初の過小規模校の問題ですが、これは後町小学校をどうするかということはさておきまして、最近みどりのテーブルにも出ますと、いろいろ市民の皆さんからそういう過小規模校についての御意見がたくさん出ます。それで、これにつきましては通学区等の検討委員会の答申をいただいた中で過大規模校をまず解消するのが先決だと。そういうことで、それに従いまして長野市では過大規模校解消事業に全面的に取り組んでおりまして、おかげさまで議会の皆様の御理解、御協力をいただいて、犀陵中学校を建設して来年開校しておりますし、また来年は古牧の小学校を独立させるといいますか、分けまして緑ヶ丘小学校の建設に入るわけでございます。その後三本柳小学校ということで、三校を造りますと、過大規模校解消ができまして、一応用地の取得のめどもおかげでつきまして、過大規模校解消は三か年で出来上がるわけでございますので、大体そのめどがついたわけでございますので、その後の通学区等検討委員会の答申の中でめどのついた時点で過小規模の問題についての研究委員会を作りなさいということで、方針も出されておりますので、平成二年度内には教育委員会の中にそういう過小規模校、これは市街地の中心部もありますし、また山間地区にも過小規模校がありまして、この問題についてもやはりみどりのテーブルで改築、新築の問題が出ておりますので、併せて過小規模校の研究委員会を教育委員会の中に今年度内に作る方向でございますので、よろしくお願いします。 ○副議長(村田武君) 公営企業管理者峯村君   (公営企業管理者 峯村富太君 登壇) ◎公営企業管理者(峯村富太君) 再質問のうち、下水道のポンプ場周辺の整備について、水道局関係のことについてお答えを申し上げたいと思います。 これから計画いたしますポンプ場は臭気の問題はそう心配はないと、このように私たちは確信しているわけでございますが、いずれにしても汚水のポンプ場でございますので、イメージの関係がございます。将来この地域も市街化といいますか、街になっていきますので、そのイメージにふさわしいようなポンプ場の建物にしたいと思いますし、また周辺の整備もそれにふさわしいような整備をしていきたいと思います。このポンプ場は下水道の事業団へ委託をするわけでございますが、その打合せの中でも十分このことを配慮するようお願いをしていくと、このように考えておりますので、御了承のほどをお願いいたしたいと思います。 ○副議長(村田武君) 環境部長小林君   (環境部長 小林丈志君 登壇) ◎環境部長(小林丈志君) 食肉公社の建物を地下へどうかという御提案でございますけれども、ご存じのとおり公社がかなり老朽化しております。それからもう一つ、あの南側へ裾花新橋からの道路計画がございまして、敷地が削られるという面もございます。そういう中で、公社の方とも十分相談をしながら、どのように今後公社をもっていったらいいかという総合的な面で考慮してまいりたいと、このように考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(村田武君) 二番戸津君 ◆二番(戸津在雄君) ただ今質問の中で公民館には一言も触れていないんですけれども、御了解いただいたというふうに解釈いたしまして、よろしくお願いいたします。 それから、先ほどの冨岡農林部長に御返答いただいたんですが、とにかくこう配が急ならばできないということでございますもので、それで判こを多数押していただいたんですが、去年の八月二十日以降二人だけ押してなくて、私も再三地域の人たちと話をしているんですが、一応測ってみていただいて、こう配がよければ判こを押すというような、こんなようなのもありまして、どっちがどっち、どっちが先だと、こんなような論争ですけれども、えらい何百万もかからない仕事ならば是非お願いしたいと、これも要望いたしたいと思います。 時間がまだありますもので、もう一つ。今の生活の新聞もさることながら、一番のねらいは今学校で各小学校・中学が義務教育なのもそうだと思いますけれども、生活記録という欄がありまして、これが徹底すれば、私は今の生活のとか、新聞とか、そういうものをやらなくも、それが親と子と先生の場だと、こういうふうに思うんですけれども、それが発揮していないということに一番のポイントがあると。したがって、それを発揮させるために私はさっきの御提案をしたわけであります。 それで、生活記録の発案者は奥村教育長とお聞きしますが、本当かどうか、その辺のところをひとつお願いしたいと思います。すばらしい発案でございます。よろしくお願いします。 ○副議長(村田武君) 教育長奥村君   (教育長 奥村秀雄君 登壇) ◎教育長(奥村秀雄君) 学力問題を初め、現在学校教育に問われている課題が非常に多くあるわけでございます。そのどの問題も突き詰めてまいりますと、いろいろの原因はあるんでありますけれども、教師に問われるものが多いというふうに私は思います。そこで、教師はそれぞれいろいろな場で研修を求められているわけでありますが、その研修の中身が大事になってまいります。教師である以上、教室における指導技術を高めるということは当然欠かせないことでございますけれども、もっと大事なことは教師自身がいかに人間として成長しているかという、そのことが大きく問われるわけでございます。教師としての人間性の中身、これは先ほど議員さんが御指摘いただきましたように、まず一番基本には子供を愛することだと。二番目にはそのためにづくを出すことだと。その子供を愛し、教師がづくを出すことが、すなわち教育に対する情熱であると、そういうふうに私は考えます。その典型的なものが実は生活記録であると、そういうふうに考えます。 この生活記録の考え方につきましては、先ほど滝澤次長からも答えを申し上げましたけれども、基本的には子供に見せていただくんだと。見るのではなくて、検閲するんではなくて、見せていただくんだという基本的な姿勢があるかどうか、そこのところが教師の一番大事なところのように私は思っております。発案者であるかどうかということについては、昔やったことがございますということで、御勘弁をいただきたいと思います。 ○副議長(村田武君) 教育次長久保田君   (教育次長 久保田隆次君 登壇) ◎教育次長(久保田隆次君) ワンテンポ遅れましたけれども、米村公民館の改築につきましてお答え申し上げます。 突然の御質問で資料を持ち合わせておりませんけれども、多分これは米村の地域公民館のことではなかろうかと思うわけでございますけれども、純粋に地域公民館の建て替えということでありますと、要綱に基づく補助事業ということになりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 ○副議長(村田武君) 二番戸津君 ◆二番(戸津在雄君) 余り質問ばかりしておりますとあれでございますので、ありがとうございました。時間はまだ残っていますけれども、また次回に譲りまして、一生懸命やってまいりたいと思いますけれども、要望といいますか、質問して、そのことがどのくらい実現していくかと。議会で質問したことがどのくらい実現していくかと。その辺が議員としての資質を問われるところでありまして、いくら質問してもちっとも実現していただけないことでは資質がゼロということでございまして、来年も問われることだと、こういうふうに私は反省しているところでございます。どうか理事者の皆さん、先のことも、今のことも、明日のことも、明後日のこともありますけれども、一生懸命ひとつ実現に向けて努力していただきたいと念願して、感謝に代えまして、これで終わります。 ありがとうございました。 ○副議長(村田武君) この際、ここで十分程度休憩いたします。   午後 二時四十八分 休憩   午後 三時 十一分 再開 ○議長(山岸勉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続いたします。 二十七番甲田孝雄君 ◆二十七番(甲田孝雄君) 二十七番甲田孝雄でございます。 私はさきに通告した二点とその他について質問いたしますが、市長並びに理事者の明快なる答弁をお願いいたします。 初めに、公益法人の設立、民法第三十四条に基づく長野市土地開発公社、市開発公社、市商工振興公社は各々の役務分担による市の委託業務の管理・運営をされておるところでありますが、今後二十一世紀を目指し、また冬季オリンピック招致実現に向けて大きく飛躍せんとする本市におきまして、今後公益法人組織の拡充と細分割による機能の明確な対策が望まれるところでありますが、次の点について市長にお伺いいたします。 一つ、体育・教育・文化施設の管理・運営については、そのほとんどが教育委員会所管の課に直営されておるが、今後予想される新設施設並びにオリンピック関連施設の運動場、スポーツ施設等を含めた管理・運営事業においては、やがては職員数の限界、また単年度予算の弊害、自主事業の規制等で業務推進が思うようにいかない面が出てくると思われますが、将来にわたって支障のない行き届いた業務推進が図れるよう、(仮称)財団法人長野市文化・スポーツ振興公社の設立、また公園法に基づく都市公園を初めとする公園の管理・運営も、公園緑地課がそのほとんど直営されておる現在、第二次総合基本計画、オリンピック関連事業等を見ても将来的に公園協会等の設立が急務と思われますが、市長の答弁をお願いいたします。 社団法人長野市開発公社は、定款に基づく保健・レクリエーション・休養等の施設の建設及び運営、公共施設の建設及び運営として霊園事業を行っておりますが、さきに述べました細分割として事業目的の再見直し、それに伴う定款内容においての修正も必要と思われますが、この辺についてはいかがでありましょうか、市長の答弁をお願いいたします。 二、凍結防止についてお伺いいたします。御承知のとおり過日長野市公害対策審議会より指定地域と認める答申が市に出されましたが、スパイクタイヤ粉じんの発生防止に関する法律は本年六月二十七日に公布され、指定地域内でのスパイクタイヤ使用禁止が、平成三年四月、罰則適用は平成四年四月となり、これに伴う本市の状況は市道全体約二千五百キロメートルの一、二級幹線道路でこう配九%以上の影響が出そうな道路を見た場合、約六十キロメートルが推定され、この道路対策が急務であります。昨日もこの件の質問に対し市長より答弁がありましたが、本市におきましては除雪作業、滑り止め凍結剤散布、ロードヒーテイング等で対応され、また平成元年十二月十四日施行の山新田地区の凍結防止舗装マフィロン方式、延長七十二メートルの効果は成功と聞いておりますが、そこでお伺いいたします。 一つ、凍結防止舗装のできるところは積極的に施行していただきたいと思いますが、今後の計画と危険箇所解消計画はどのようにお考えであるのか、お伺いいたします。 なお、九月三日予定の新諏訪地区総意による市長に陳情の市道諏訪神社上の凍結防止のためのロードヒーテイング設置願いについては、どのように対応されるのか、お伺いいたします。 二つ、凍結防止舗装の施行に当たっては、ルピット方式(粒状ゴム添加剤使用)マフィロン方式(塩化物添加剤使用)が挙げられますが、その特性効果を把握され、適材適所にその効果を発揮され、凍結防止に役立つよう望むところであります。 三、スパイクタイヤ禁止の普及啓もう徹底の取組についてはどのように今後計画されるのか、お伺いいたします。 以上、市長並びに関係部長の答弁をお願いいたします。 その他として、去る八月六日から二日間にわたって先進地の淡水魚水族館の視察をさせていただきましたが、本市の現在の基本計画に基づく構想は、将来にわたって一流施設としてほぼ間違いないものと思われます。今後実施計画に基づく段階としてより充実したものとして公園緑地課、社会教育課、観光課合同の庁内プロジェクトチームによる調査・研究委員会を発足させていただき、万全なる体制で新設されるよう強く要望いたします。市長の答弁をお願いいたします。 二、去る六月二十一日、吉田地区二十八団体による中越池跡地利用について市長に陳情し、河川課並びに地元の関係者との第一回の話合いをもちましたが、今後関係部局合同の対策をもって対応するとの回答に対し、その後どのような努力をされ、進展しているのか、お伺いいたします。 三、吉田地区公民館運営審議会において今後の成人式の在り方として市民会館等の一か所に集まれる地区合同で盛大に開催し、開催日、内容も時代にマッチした企画で取り組んでほしいとの意見が出されましたが、年々出席者の減少に伴う成人式の在り方が問われておる点におきまして、教育委員会の今後の対策としてどのように考えておるのか、お伺いいたします。 最後に、公衆トイレ設置については、今後計画的に施行されると聞いておりますが、今後の設置計画と、それに伴う清掃運営についてお伺いいたします。なお、県民の強い要望として、陳情等で県庁に来た場合、県庁前に公衆トイレがあれば本当にありがたいとの声がありますが、県庁前にも公衆トイレの設置を要望いたします。 以上、市長並びに関係理事者の答弁をお願いいたします。以上をもって質問を終わります。 ○議長(山岸勉君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 甲田議員にお答え申し上げますが、一つは、公益法人の活用についてでございます。スポーツ施設が市内にたくさんございますし、今後建築が進みますし、また冬季オリンピック関連のスポーツ施設もたくさんできるわけでございまして、それらをすべて後利用としては市民スポーツの向上につながる体育施設になる部分が多いわけでございます。そういうことを踏まえて、長野市の文化・スポーツ振興公社を作るべきではないかという御提案でございますが、これにつきましては今後十分検討してみたいと、このように考えております。 それから、公園協会のような公園などを管理する公益法人をという御提案でございますが、これにつきましては都市公園法に基づく公園が市内には百四か所ございますし、児童遊園地、その他で三百二十か所、合計四百二十四か所のいろんな公園がございます。ですから、小さいものは地域でお願いをしておるわけでございますが、大きな総合公園とか近隣公園などの公園管理、併せて公衆トイレの管理なども一元化した方がいいのではないかということで、議会でも御意見がございまして、ただ今プロジェクトを組みまして、プロジェクトチームでいろいろ研究を進めております。今年中に研究結果をまとめまして、来年度から公園の管理や、それからトイレなどの管理をしっかりしていきたいと。きれいな公衆トイレ、そしてまた公園の管理もしっかりして、市民の皆さんに十分気持ちよく御活用いただくようにしていきたいということで、今研究中でございますので、よろしくお願いいたします。公園協会についてもそういうことで検討させていただきたいと思います。 それから、長野市の開発公社につきましては、現在いろいろな事業を進めておりますが、定款が抽象的であるという指摘もございまして、今事業目的をはっきり明確にするために定款もそれに合わせて抽象的なものを具体的に定款に記した方がいいと、こういうことで見直し作業を進めているような段階でございます。 脱スパイクに伴う凍結防止については、いろんな方法で山間地の皆さんにも不安のないようにしていきたいということで、今お話のございました凍らない舗装、そういうものも今後順次事業をしていかなければいけないと思っている次第でございます。具体的に、また担当の部長の方からお答え申し上げる次第でございます。 淡水魚水族館については、今までいろいろ研究してまいりまして、もう一つ魅力のあるものにということで、日本にあります水族館も視察をしていただいたわけでございますが、やはりもう一つ魅力のある淡水魚水族館にということで、長野市では研究委員会を今後作って取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(山岸勉君) 環境部長小林君   (環境部長 小林丈志君 登壇) ◎環境部長(小林丈志君) お尋ねのうち、スパイクタイヤ禁止に伴う普及啓もうの取組について、まずお答え申し上げます。 六月二十七日に、ご存じのとおり法律が施行になりまして、その後公害対策審議会からの答申をいただいたわけでございます。市民の健康と環境を守るための脱スパイク対策ということで、当面まずPR活動といたしましては「広報ながの」あるいはラジオ放送、有線放送などによるPR、それから横断幕、ポスター、立て看板などの掲示。三つ目といたしましてはリーフレットを作成いたしまして各種イベントあるいは会議等の会場での配布、それから法律の趣旨を理解していただくためのアンケート調査の実施等を考えております。 また、安全運転教育の実施につきましては、冬道安全運転講習会の開催、それから冊子「冬道安全運転」の配布、先ほどのアンケート調査に加えましての危険箇所の再点検等を、建設部等とも協力しながら実施してまいりたいと、このように考えておるところでございます。 それから、その他でございました公衆トイレの今後の設置計画ということでございますが、現在整備計画は市街地を中心といたしまして四十か所ということを考えております。平成二年三月までには九か所の整備を終わっております。本年度は二か所、市民会館北と居町の守田公園の中を改築するということでございまして、また長野大通り沿いにつきましては本議会にお願いしているところでございます。将来の方向といたしましても、現在ある老朽化した公衆トイレを優先に整備を進めてまいりたいと、このように考えております。 それから、清掃運営についてでございますが、現在全部を民間に委託しておるわけでございますが、委託方法や経費について問題がございまして、成果が上がっていないという面もあるわけでございます。この問題につきましては公衆トイレの在り方、そのものにつきましても検討を進めておるわけでございますが、そこに含めまして検討を重ね、いずれにいたしましても市民の皆さんに親しまれ、そして使用しやすい公衆トイレにいたしたいと、このように考えておるところでございます。 なお、愛される公衆トイレということで、ニックネームを現在新しいものからつけておるわけでございます。ご存じのとおり善光寺の山門東のものについては「御安心処」、秋葉神社西につきましては「杜の化粧処」、松代支所前につきましては「清々庵」、それから本年度行います居町のものについては「八角処」と書きまして「やすみどころ」という地元の御希望もございまして付ける予定でございます。 なお、県庁前の公衆トイレの御要望があったわけでございますが、現在の整備計画の中には入っておりません。いずれにいたしましても公衆トイレ整備を進めるわけでございますが、全体計画の見直しの時期があろうかと思います。そういう際にも御意見を拝聴しながら、検討してまいりたいと、このように考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(山岸勉君) 建設部長小林君   (建設部長 小林宏君 登壇) ◎建設部長(小林宏君) お答え申し上げます。 初めに道路の凍結融雪対策でございます。この特殊舗装につきましては、御案内のように昨年の冬、市内二か所で実施をした経過がございます。議員さん御案内のとおりこれはアスファルトの合剤の中に添加物、いわゆる塩カル系あるいは粒状の、ゴムの素材でございますけれども、そういったものが主な成分でかくはんされるわけです。こういったものは今まで外国メーカーでございまして、それぞれこの二剤のものを使ったわけでございますけれども、効果は十分出たと、こういうことでございます。なお、国産品も出てまいったような感じもございますので、今後実績効果を見ながら実施をしてまいりたいと考えております。 実施路線でございますけれども、一、二級で六十キロメートルという御指摘でございますが、やはり幹線市道を主体に危険箇所等については積極的に、短な距離であってもやってまいりたいと、こういうことでございます。なお、これらにつきましては県・国・私どもみんなそうでございますので、十分整合を図りながらやってまいりたいと思います。 次に、中越池の関係でございますが、中越池につきましては既に埋立てをし、西側につきましては長野市が調整池として供用開始しておるわけでございます。六月二十一日に吉田地区の区長会の方から御陳情をお受けした経過がございますけれども、その後私どもの方で中越の耕地整理組合とお話を持たせていただきました。そういう中で、この土地については市においてどうしても有償で買ってほしいというようなお話合いがございましたけれども、私どももいろいろと買うにつけては相当難しい問題もふくそうしてございますので、改めてお貸しをいただければと、こういうふうにお願いをいたしたいと、こんなふうに思いますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。 ○議長(山岸勉君) 教育次長久保田君   (教育次長 久保田隆次君 登壇) ◎教育次長(久保田隆次君) 成人式につきまして、全市一か所で時代にマッチした方法で盛大に開いたらどうかという御提案であろうかと思いますが、成人式につきましては昭和四十一年の合併時には長野地区外七地区におきまして成人祝賀行事を実施しておりましたが、その後対象地域が大変広いことや、それから会場を選ぶ関係、またその当時公民館の組織が変わったことなどから、その後十七の公民館の本館、それと五つの分館で、合わせて二十二会場で現在は実施をされておる状況でございます。 実施時期や内容につきましては、それぞれの公民館において実行委員会等の組織を作りまして、それぞれ独自の計画で実施をしておるわけでございます。議員さんからの御指摘がございましたように最近は出席率が年々わずかではございますけれども、減少傾向にございますし、それから公民館では対象者の把握に非常に現在苦慮しておるというようなこともありまして、公民館長さん方の集まりで、ただ今よりよい在り方、それから内容をどうしたらよいかということで、ちょうど今検討をいたしておる最中でございます。長野市は市域が非常に広いということ、それから今年の場合、申告というか、申出による対象者が今年の場合で四千八百人というように非常にたくさんの、大勢の方でございますので、会場の問題、今日まで長らくこういう形を続けていたという経緯、地域性、価値観、そういうものを考えてみますと、全市を一か所で実施するということは非常に困難なことがあるように思いますけれども、ただ今の公民館長さん方がどういう方法がよいか、検討もしておりますので、それらとまた地域の実情や御要望を十分にお聞きしまして、成人祝賀にふさわしい行事にいたしてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(山岸勉君) 二十七番甲田君 ◆二十七番(甲田孝雄君) 時間がございませんから、要望を二点お願いします。 先ほどの新諏訪地区の九月三日の陳情のロードヒーティング設置の要望願いでございますが、どうか御配慮いただきまして、早急に検討いただかないと、こう配十四度でございますもので、区民の皆さんの大変危険な箇所でございますので、よろしくお願いします。 なお、建設部長がおっしゃいました中越池の問題においても改めて貸していただきたいということは、これは平行線をたどりますもので、改めてまた次回第二回の話合いを要望いたしますが、よろしくその点お願いいたします。 以上でございます。 ○議長(山岸勉君) 十番竹内平一郎君   (十番 竹内平一郎君 登壇) ◆十番(竹内平一郎君) 十番竹内平一郎でございます。 二日目の最後となりまして、大変お疲れのことと思いますが、しばらく御辛抱いただきたいと存じます。 本市期待の高速道も順調に進展しており、また北陸新幹線高崎・軽井沢間も予算も増額が見込まれ、平成六年の供用開始が明確となりつつあり、また先線軽井沢・長野間も十数年来の悲願を十二月に決着させようと全力投球で努力くだされており、敬意を表します。 次に、待望の冬季オリンピック招致もいよいよ大詰めの段階となり、九月東京高輪プリンスホテルで開催されるIOC理事会においては、海部総理自ら招致都市の実態を紹介するプレゼンテーションにお立ちくだされ、真実の声を世界にアピールするなど、国の総力を結集し、推進賜り、意を強くしておる次第でございます。あとは市民一人一人の熱意、実践、努力いかんにかかわっているといっても過言でないわけであります。市長の今日までに増した積極的なお取組をお願いいたし、質問に移りたいと存じます。質問につきましては、お手元に通告してあります順序で申し述べますが、昨日来の代表・一般質問合わせて八十件であり、重複している点もあります。したがって、同じ内容についての回答は割愛くださっても結構ですので、市長、理事者の皆さんの的確なお答えをお願いしたいと存じます。なお、その他として時間がありましたら、市民の栄養指向について質問させていただきます。 まず、市制百年史の編さんについてでございます。明治三十年四月一日、長野市が初めて市制を施行して以来九十余年が経過しようとしております。この間、本市の歴史を語る書物として市制八十周年記念事業の一環とし、昭和五十一年七月に「区長会誌」、昭和五十二年八月に「写真にみる長野のあゆみ」などの出版がなされ、本市の歴史を伝承すべく先輩の皆さんも大変な努力を傾注されたわけでありますが、内容が限定された関係もありまして、広く頒布されなかったと思います。今回平成九年、すなわちあと六年で百周年を迎えるに当たり、市史の編さんは誠に時宜を得た事業であり、高く評価しております。いずれにしましても、古きをたずね、新しきを知ることわざのとおり、世の激動、先人の労苦を知り、今日の繁栄に感謝し、長野市の未来の発展のインパクトになるよう、立派な市史の完成を願う次第でございます。編さんに当たっての基本方針、規模、構成、スケジュール等、具体的な内容を含め、お伺いしたいと存じます。 次に、農業問題について質問いたします。 まず第一点とし、長野市農業長期ビジョンについてお伺いいたします。農畜産物の輸入自由化の進展、中山間地における過疎化、高齢化と消費者ニーズの多様化指向の中で、農村・農家を取り巻く情勢は厳しく、農村地域の活性化を図るには多くの課題を抱えております。したがって、地域に根ざした農業の振興と魅力ある農村の建設を図るために、水稲を中心とした土地利用を初め、本市の特産であるリンゴ、モモ、ブドウ等の果樹類の振興、近年ハウス栽培での収益性の高い作物と成長しているアスパラ、イチゴ、花き、また、信州の特産として販路を拡大しているキノコ等、本市の農業はバラエティーに富んでおり、適地、適産の拡大による産地化の確立が必要の時代となってきております。いずれにしましても農業は国の基幹産業でありますもので、若者に魅力を感受させるよう、農協の組織力と相まって市の行政指導の強化を強く望んでおるところでございます。今後の長野市の長期的農林業の具体的振興計画について、どのように取り組もうとしているのか、お伺いしたいと存じます。 次に、農業公園の建設についてであります。これからの農業振興、活性化の一助とし、全国的に農業公園を建設し、農村と都市住民とのコミュニケーションの場とし、また子供たちの農業への勉学の場として多くの都市で数多く建設され、市民はもとより観光客に、また新鮮な野菜類の安価な供給の場として親しまれ、地域農業の活性化に連動させていることで大いに関心を持ち、本市としても早期に実現することを強く望んでおります。特に本市を初め善光寺平は信州リンゴの発祥の地であり、また都市近郊農業地域として果樹、野菜の加工施設の町としても発展しつつあります。 次には都会の皆さんや子供たちが楽しみながら農業生産の尊さを肌で感じさせる農業体験ゾーン、また直売所等、魅力ある公園をもくろんでもらえればと思っております。側聞するところによりますと、一昨年来県農協地域開発機構に調査を委託しておると聞いておりますが、その調査結果を含め、提唱した内容と設置場所の選定状況などについてお伺いしたいと存じます。 次に第三点目として、高温少雨による農作物の被害についてでございます。本年は近年にまれな猛暑の連続により、各種農作物の干ばつの被害が発生しております。その被害の状況と対策について伺いたいと存じます。なお、参考までに長野気象台で調査したところによると、六月の降水量は越年平年対比で五十三・六%、七月は三十六・二%、八月は八月二十四日現在までで四十九・五%であります。また、気温については六月分は月平均で二十一・二度Cで歴年平均より一・八度高く、七月は二十四・四度Cでコンマ八度高く、八月分については二十六・六度Cで二・一度高くなっております。 次に、福祉問題について二点ほどお伺いしたいと存じます。 まず第一点は、高齢者福祉についてであります。長寿社会を迎える中でお互いに健やかに老いるために、政府とし「保健福祉推進十か年戦略」が示され、国・地方公共団体において在宅福祉の一層の充実が求められております。本市においても家庭奉仕員の大幅な増員により移動入浴車も五台に整備され、寝たきり老人の入浴サービスを積極的に実施され、また訪問活動においても地域の民生委員の協力によって対象者が急増しておるとのこと、大変喜ばしく思っております。 また、デイ・サービスセンター、ショートステイについても、その啓発が進展し、有効に活用され、在宅福祉が一層増進されていることに対し、関係者の皆さんに心から敬意を表します。いずれにしても在宅福祉の充実は一番理想的な形態であり、今後の強い行政指導を望むところであります。しかし、社会のすう勢として核家族化の進行もあり、どうしても介護できない人のための福祉施設についても整備・促進を図らなければならないと存じます。そこで、本年度の老人ホーム建設状況、特に更北地区真島に建設されようと聞いております老人ホームの内容、開設時期等について伺いたいと存じます。 次に、昨日も話題に出ました重度障害者の雇用企業の設立についてであります。去る七月の信毎紙上に、一般雇用の場につくと困難な重度障害者のために、県並びに長野市と民間企業の共同出資からなる第三セクター方式の企業設立の報道があり、期待と関心を寄せておりますが、今九月定例議会に企業投資の出資金として一千五百万円の補正予算案が提案なされるなど、その積極的な取組について敬意を表します。いずれにしても重度障害者の増加する中で、極めて意義深い事業であり、今後更に拡充強化を望む次第でございます。つきましては、設立される企業の概要と今後のスケジュール並びに将来計画について伺いたいと存じます。 次に、省エネ対策についてでございます。今月初め、原油や領土問題をめぐる対立で突発したイラクのクウェートへの侵攻占領は、中東情勢を一挙に緊迫化し、資源小国日本としては大きな衝撃であるが、国際協力の中で政府のイラク、クウェートからの石油輸入の禁止などの要因が原油の値上がりを初め、第三次オイルショックを誘発するやもしれない局面となってきました。こうした中で、十三日政府は省エネルギーを徹底するため、官公庁の冷房温度の規制や庁内の照明の制限、紙などのリサイクル運動等を広く官公庁、企業、事業所、家庭での省エネルギー対策を決定し、国民に呼びかけを行ったところである。このような本格的な省エネ対策の発動は、一九七九年、昭和五十四年のオイルショック以来のことであります。したがって、このような情勢の中で市として庁舎内を初め、市民にどのような方策で徹底させようとしているのか、お伺いしたいと存じます。 また、エネルギー塊とまで言われておりますアルミ缶を初め各種の資源物を再生利用することは、省資源ということでなく、省エネルギーの見地から考えても大いに推進すべきと思います。次に、本市における資源ごみ回収システムと回収状況並びにプレス工場の老朽化に伴う中間処理施設の改修の計画が実施中であるが、この改修が従来の施設と比べ資源回収がどのように拡充、強化になるのか、お伺いしたいと存じます。 また、経済の豊かさの中で物の尊さ、大切さを考えてみなければならないと思いますが、幸い育成会等各種団体の皆さんの自主的な活動によって、空き缶、空き瓶等の回収にかなり実績を上げておると聞いておりますが、これを更に市民運動として大きく展開していくには、市からの報奨金の見直しも必要ではないかと思いますが、市長の所見をお伺いしたいと存じます。 次に、通産省で提唱しておりますエネルギー有効利用効率化社会の建設を目指しての廃熱の利用や、無限でクリーンなエネルギー源太陽熱による省エネに新しい発想転換を求め、推進させようとしている新聞報道などもあるが、当面身近で参画でき得る省エネ施策の中でソーラーシステムの普及、向上運動があります。したがって、この機会に公共施設、公衆浴場、一般家庭を含め冷暖房や給湯など、広く普及・啓もうに努力すべきと思うが、どうでありましょうか。今後の推進方法について伺いたいと存じます。 次に、ただ今もお話がございました公衆トイレの整備・促進についてであります。臭い内容で恐縮でありますが、明るい街づくりについて不可欠な問題であり、またただ今も御回答もありましたが、なお事例、問題を含めお伺いしたいと存じます。今九月議会に鍋屋田小学校長野大通り側に公衆トイレの新設のための補正予算が計上されるに当たり、トイレのイメージアップについて提言し、お伺いしたいと存じます。 快適な市民生活環境整備の一環とし、さらに、国際都市指向をする中で、公衆トイレに対する関心が近年一段と高まっております。従来から公衆トイレについては多くの都市が迷惑施設を裏打ちするかのように汚れ、破損が著しく、地域のイメージダウンに連動し、また利用者のモラルの欠如に頭を痛めており、最近ではベビーベッドを備えたり、バックグラウンドミュージック(BGM)を流したり、都市によっては快適さを目指したいろいろな試みをなされております。冬季オリンピック開催を目指す本市にとって、公衆トイレは今後その設置と管理が重要な課題であると認識し、御所見を伺いたく存じます。 地方財政調査会が本年四月実施した公衆トイレの設置状況調査によりますと、全体的には市街地が多く、河川敷に設けているところもありますが、処理方法としては都市を中心に公共下水道を使用しているところが多く、また河川敷の場合はくみ取り式が多いようであります。また、最近では様々な設備を設ける自治体も増えており、中でも一般化しているのは身障者用トイレの設置でございます。奈良市のように非常ベルも付けたり、また女子トイレにベビーベッドを備えているのは横浜、相模原市など数市、京都、長崎市では女子トイレに水の流れる音を出す擬音装置を取り付けているほか、センサーが利用者を感知し、自動的に鳥の鳴き声を流すとか、このほか東京都北区、静岡、熊本市ではトイレ内にBGMを流し、特に熊本市では利用者の多いトイレにBGM装置のほか、洗浄シャワー式洋便器を整備しているとのことであります。 このように最新の設備も必要でありますが、反面利用者のモラル不足も大きな問題であります。「臭い、暗い、汚い、怖い」の四Kに代表される公衆トイレで、器具の破損、落書きが後を絶たない状況から、今後徹底した新設・改良を進め、計画的な整備が必要と思われます。 そこで、次の三点について伺いたいと存じます。 まず一点としましては、新設、改良、水洗化、徹底した清掃、快適性を具備した最新設備の導入等、マスタープランを策定して、計画的整備をする考えがないものか。 次に二番目といたしまして、本市の公衆トイレは市街地を中心に公園、スポーツ施設、観光施設等に数多くあるが、住民のモラルの喚起を促し、住民とともにクリーン大作戦の展開ができないものか。 次に、国際都市、観光都市にふさわしい施設デザイン、器具などの機能の向上、落書き対策の迅速化等にどのように対処していく考えなのか、お伺いしたいと存じます。 次に、建築行政の推進についてでございます。全国的に市街地、農用地を問わず、地価高騰のための土地取得について苦しんでいることは周知のとおりであります。特に本市の場合一九九八年の冬季オリンピック候補都市の評価もあってか、地価高騰の度合いが高くなっており、したがって市街地内の建築については、土地有効利用のため建ぺい率、容積率とも限度いっぱいにすべく高層建築が進展しております。しかし、このように日照、騒音、電波障害、プライバシーなどの影響で周辺住民は生活権を奪われ、場合によっては肉体的、精神的苦痛を推測する中で、幾ら法的な準拠で建築の認可が出されたとしても納得に至らず、市行政に望みを託し、苦情相談を持ち込む事例が多い現況から、建築指導課で積極的な姿勢で努力されておられ、敬意を表します。いずれにしても利害関係を伴う難しい問題であるとともに、将来的にこれらの業務が多発するとともに、避けて通れぬものと推測されますもので、内容を精査し、建築行政の推進のためにも、市民相談コーナー的な組織を建築指導課内に新設し、正式な相談員を配置し、市民サービスの向上を図るべきと思うが、どうでありましょうか。 以上、苦情処理の実態事例と併せ、処理に当たる基本姿勢並びに市民相談コーナーの設置を望むが、御所見を伺いたいと存じます。 次に、建築確認で厳正に扱っている狭あい道路の中心から二メートルの後退部分の取扱い、建築基準法第四十二条第二項についてでありますが、現況は本人の自由意思を尊重する中で、採納願いの提出を待って登記事務の処理を行い、道路敷として扱っているが、これではせっかくの後退線確保の制度化の実効が得られないので、この際既に県内で実施している佐久、小諸市並びに平成元年一月、本市で実施をみた市道新設改良事業に伴う用地買収要領等を準用し、積極的に市道用地とし、機能させるよう制度化に踏み切るべきと思うが、御所見を伺いたいと存じます。 以上で終わります。 ○議長(山岸勉君) 市長塚田君   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 竹内議員の御質問にお答え申し上げます。 まず、最初に御質問いただきました市制百周年を迎えるについての百年史の編さんについてでございますが、九十周年を迎えまして、次は平成九年度になるわけでございますが、ちょうど市制百周年になるわけでございます。その百周年を記念いたしまして、市史の編さんをしたいと考えておる次第でございまして、百周年記念事業ということになると思うわけでございますが、今から準備を進めていかなければいけないわけでございますので、本年度より専任のスタッフ二名配置をしていろいろ準備を進めておる次第でございます。 市史につきましては、長野市の自然環境また歴史的な発展の過程などでございまして、将来の進むべき方向も分かり、また三十五万市民の皆様に郷土愛をはぐくんでいただく。また、教育・文化の発展にも大きく寄与できるものを考えて、今準備を進めております。ですから、今考えておるのは構成といたしますれば、長野市の発展過程のもの、そういう旧市町村編と言いますか、合併を繰り返していますから、それぞれの旧市町村単位のものも一遍作りたい。一遍と言いますか、旧市町村単位のもの。それから民俗編、いろんな民俗のものを編集したもの。それから、歴史的発展過程の歴史編、自然環境などの自然編と、この四編の十巻ぐらいを考えておるわけでございます。 今後の取組といたしましては、平成二年度、三年度で基本方針や刊行計画を作るための編さんのための準備委員会を発足させる予定でございます。それから、平成四年度には刊行委員会、これは市議会の代表、学識経験者の皆さんなどで刊行委員会を作りまして、そこでいよいよ編集に取りかかると。もちろん執筆していただく専門の先生方もお願いしなければいけないわけでございます。それで、平成九年度に第一巻を刊行する。十三年ごろ十巻を刊行したいということで、それまではいろいろ資料の収集が非常に大変でございまして、それに取りかかると、こういうことになるわけでございます。 経費につきましては、今のところ全国各市の状況を見ましても、和歌山市では十巻作りまして三億五千二百万円、塩尻市では四巻で二億五千六百万円というようなことで、資料収集に大変お金も、経費がかかるようでございますが、長野市の市史についても三千冊ぐらい作るということになりますと、約三億前後はかかる見通しでございますので、よろしくお願いいたします。 それから、長野市農業の長期ビジョンにつきましてお答え申し上げます。農業が非常に今自由化の問題、それから後継者の問題、農地の集約化の問題、大きな転換期にかかっておることは御指摘のとおりでございます。長野市の将来の農業振興の長期計画を立てるために、長野市農業振興協議会に長野市の長期ビジョンについての諮問をしておるところでございまして、いろいろ今農業に対する考え方についてのアンケート調査を実施しておりますし、また市内十一地区ごとに農業に対するいろんな御要望、御意見の検討会も開催しております。その他、農業の土地利用状況、農作物の作物別栽培計画、土地基盤整備事業の実施状況など、いろんな基礎調査を進めておるわけでございまして、それら調査が済みますれば、長野市の農業振興協議会にお諮りしながら、調査・研究を進めていただいて、最終的に平成三年度に長期ビジョンを策定予定で今進めておる次第でございますので、よろしくお願いします。 続きまして、農業公園の建設についてお答え申し上げますが、農業公園につきましては都市と農業をつなぐパイプでございますし、また農業を体験する場でもございますし、いろんな農畜産物をそこで味わっていただく、また憩いの場、家族や大勢の皆さんの遊びや憩いの場にもしたいということで、農業公園の建設についていろいろ調査・研究を進めてまいりまして、昨年長野県の農協地域開発機構に委託をいたしまして、このようなプランがいいではないかという具体案も出していただいた次第でございます。その具体的プランをなお一層魅力のあるものにしていくために、全国の施設なども視察をいたしましたり調査をいたしまして、併せて市内の適地についても調査を進めております。いずれ適地を決定するわけでございますが、本年につきましてはそういうことで研究のプロジェクトチームを作りまして、いろいろ研究を進めながら、候補地を絞ってまいりたいと考えております。それともう一つは、魅力のある農業公園にしてまいりたいということで、もう一ついろいろ研究を進めてまいる方針でございます。 省エネ対策についてお答え申し上げますが、各部にまたがっておりますので、各部長の方からそれぞれ御答弁申し上げますが、総体的にはかつての石油ショックを乗り越えたのは、日本はいろいろ技術的にも、また国全体でも省エネに努力をして、それが今日の好景気に結びついていると思うわけでございますが、しかし日本は資源が少ないわけでございまして、世界中の国々と友好関係を結びながら、必要な資源を日本へ輸入いたしまして、その上に高い技術水準でいろんな製品を作っておるわけでございまして、それが今日の我々の国民生活の豊かさに結びついているわけでございますので、いったん中東のイラクのクウェートへの侵攻などで石油が問題になりますと、石油の値上がり傾向、また株の暴落に見られますような景気にすぐ反映してくるわけでございまして、やはり常に油断のないように省エネを徹底していかなけれはいけないということでございまして、これを機会に長野市におきましても市民の皆さんともども、市におきましても省エネのできるものは各方面で全面的にいろんな省エネ対策をしてまいりたいと、このように考えておる次第でございます。 そういう中で、資源回収についての御質問でございますが、使える資源は有効に使うと。それが最終的にはごみの処分が少なくなりまして、お互いにプラスになるわけでございますので、なお一層資源回収は一生懸命やっていただくよう市としてもお願いをしてまいったり、またそういう方向で市の方も考えていきたいと思っております。ただ今平成元年度でいきますと、四百十五団体という大勢の市民の各団体の皆さんが資源回収に取り組んでいただいておって、大変ありがたいわけでございまして、七千五十二トンの資源を回収してもらっておりますが、報奨金は二千百十五万円になります。これは一キログラム当たり三円でございまして、六十二年度に改定をしておりまして、今年で四年目ということになりますので、より一層資源回収が進みますように、来年度については値上げの方向で改定も進めていきたいと検討しておるところでございます。 そのほかこの間のみどりのテーブルの市民会議のリサイクル運動の団体の御意見もございますので、いろいろ総合的に資源回収が進むような市の施策を打ち出していきたいと、このように考えております。そういうことで、今後ますます省エネを徹底していくようにしてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(山岸勉君) 農林部長冨岡君   (農林部長 冨岡豊治君 登壇) ◎農林部長(冨岡豊治君) 高温少雨の被害状況について御説明申し上げます。 農作物の成育に必要な降水量につきまして、先ほども質問の中にございましたとおり非常に少なくて、平年度比六月が五十三・六%、七月が三十六・二%と経過いたしたわけでございます。そしてまた八月に入りましてもその傾向が引き続いてまいっておるわけでございます。その結果、八月二十二日現在農作物の被害状況、被害額は三億六千三百万余でございまして、特に山間部を主体といたしまして野菜、果樹、豆類、たばこ、水稲を中心としてかんがい用水の不足による成育障害の被害が発生しておるところでございます。 干ばつに対応する生産技術につきましては、長野農業改良普及所の御指導により、各農協に対し対策会議を開催し、その指導の徹底を図ってまいったところでございます。 今後につきましては、県の対策と相まって特定地域、農業振興総合対策事業を初め、各種補助事業を導入し、総合的な干ばつ対策を講じてまいるところでございます。いずれにいたしましても一日も早く降水のあることを祈っておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(山岸勉君) 福祉部長神林君   (福祉部長 神林銀次郎君 登壇) ◎福祉部長(神林銀次郎君) 福祉問題につきまして、本年度の老人ホームの建設状況というお尋ねでございますが、長野市で現在建設中のものは二施設でございまして、社会福祉法人善光寺福祉会で、大本願ユートピア若穂の名称でございまして、定員は五十人、ショートステイとして十ベッドを用意した施設でございます。そのほかに同施設へデイ・サービスセンターを長野市で併設をしております。 もう一か所といたしましては真島に、これも社会福祉法人でございますが、長野南福祉会という名称で、やはり定員五十名の収容の施設でございます。短期保護といたしまして六ベッドを用意した施設でございます。 この施設は痴呆性のお年寄りを収容する施設でございまして、この二つの施設は来年の四月開園の予定で現在建設を進めておるところでございます。真島の方の施設につきましては、長野市で補助をいたします六千万円についてまだ予算計上してございませんが、今後補正でお願いする予定でございますので、よろしくお願いいたします。 それから、重度障害者の雇用企業の設立についてのお尋ねでございますが、これにつきましては重度障害者の就労の機会が非常に困難であるという状況がございまして、この雇用の促進を図るため、第三セクター方式によりまして重度障害者を採用する企業を設立するものでございます。この企業の名称につきましては、仮称ではございますが、株式会社長野共同データセンターというような名称を今のところ考えられております。設立する場所につきましては、長野市安茂里一千九十番地を予定しております。資本金は一億円でございまして、出資割合は長野県が三十%、長野市が十五%、それから民間企業一社でございますが、これが五十五%でございます。この企業の内容でございますが、地図関係を扱う企業でございまして、コンピューターを駆使して情報サービスが主な業務でございます。職員は重度障害者を十一人、障害を持たない人が十一人ということで、合計二十二人で発足する予定でございます。将来は障害者の方を十五人ぐらい予定しておるわけでございます。 この企業の設立につきましては本年十月予定しておりまして、会社の建設につきましては二億円を限度として国の補助を導入しながら、建設をするものでございます。職員の選考等を行いながら、平成三年、来年七月、操業が開始される予定でございます。 以上でございます。 ○議長(山岸勉君) 総務部長夏目君   (総務部長 夏目貞美君 登壇) ◎総務部長(夏目貞美君) 省エネ対策のうち、庁舎内の対応についてお答え申し上げます。 省エネルギー対策につきましては、八月十三日付けの文書をもちまして県生活環境部よりエネルギーの消費節約に努めるよう通知があったところでございます。私どもの庁舎内におきましては、従前より常々部課長会議等を通じ節約に努めておったところでございます。冷房につきましても室温二十八度以上にならないと運転をしない等、実施しておったわけでございます。この度通知を受けましたので、更にエネルギー消費の節約を徹底するため、庁内に改めて通知をしたところでございます。 その内容は、冷房運転は室温二十八度以上とする。室内窓際の電灯は三分の一程度は消灯し、昼休み中は極力全部消灯すると。廊下の電灯についても二分の一程度とすると。それから、エレベーターも効率に努め、最寄りの階へはなるべく階段を利用する。それから、公用車の利用等についても効率的な運用をするというようなことでございます。 なお、職員一人一人が常に節約に心がけるよう喚起を促すよう努めておるところでございます。また、古紙の回収等につきましても、従前より実施しておるところでございますが、一層徹底してまいりたいと思います。 次に、同じく省エネ対策として公共施設へのソーラーシステム活用への取り組む姿勢のお尋ねでございますが、実はこれは昭和五十三年の第二次オイルショック以降、ソーラーシステムというものが盛んに普及されたわけでございまして、通産省も一生懸命普及に努めたわけでございます。当市でも愛の樹園、東長野老人憩の家にソーラーシステムを設置したわけでございますが、その後太陽熱を利用してのソーラーシステムであったわけでございますが、これが給湯や暖房に使用されておったわけでございますが、北信地方の冬の気象条件というようなことで、効率が極めて悪く、設備費あるいは維持費が非常にかかるというようなことで、現在余り有効に活用されていないのが実情でございます。今後公共施設の導入につきましては、技術の向上等を見ながら、慎重に対処してまいりたいと、かように考えております。 以上でございます。 ○議長(山岸勉君) 生活部長小島君   (生活部長 小島武彦君 登壇) ◎生活部長(小島武彦君) 私の方から、公共施設ではなくて、一般の市民家庭の省エネの関係について申し上げたいと存じます。 御案内のとおり国からも一般家庭のPRが出たわけでございますが、私たち過去二回にわたるオイルショックの行政対応というものをまだまだ十分存じておりまして、単に一遍のPRだけでそれが実践化されるとは、実は考えておりませんで、したがってこのような高水準の生活にある市民の皆さんに、まず共感を呼ぶということが第一でございまして、単に政府のPRをそのまま伝達いたしましても、必ずしも実践化に結びつかないという感じを持っておるわけでございます。 したがいまして、今後快適な市民の生活レベルを低下させないように、あるいは我慢をするということではない、悪イメージにならないような省エネというものを工夫しまして、広報啓発をしてまいりたいというふうに考えておる次第でございます。特にこれから問題になりますのは、冬の暖房のための灯油並びにガスでございまして、これについて政府はまだ何もいっておりませんですが、これが非常に大きな問題になろうかと思います。と申しますのは、過去の二回にわたるオイルショックもこれが中心でございました。ただ、この場合には残念ながら国が先手を打てませんで、各地方自治体が四苦八苦して住民のために灯油並びにガスの問題を業者と接触したことがございます。そういうことからいたしましても、この冬におけるエネルギー対策、これを今後どうするか、我々も真剣に各界の動向を見極めつつ検討してまいりたいというふうに考えておる次第でございます。 次に、ソーラーシステムに関しましては、お説のとおり太陽エネルギーは公害のないきれいなエネルギーでございまして、さらにお説のとおり無限のエネルギー源でございます。したがって、将来ともに重要なウエイトを占めることは間違いないわけでございますが、先ほど総務部長も申し上げましたとおりまだまだちょっと熱の転換率、あるいは蓄熱効率と申しまして熱を放散させないための施設、あるいは耐用年数がおおむね各機器によって異なりますが、二十年、こういうことでございますが、集熱板は二十年もちますが、その周辺の部品類が非常に短命であるというようなことで、しょっちゅう維持費が要する。このような問題がございます。しかし、いずれにしましても冒頭申し上げましたとおり、議員さんのおっしゃるとおり非常な無限のエネルギーでございますもので、今後産業界の技術革新と申しますか、究極のエネルギーというようなことで、太陽光の活用の技術の推移を見守りながら対応してまいりたいというふうに考えておる次第でございます。 よろしくお願いします。 ○議長(山岸勉君) 環境部長小林君   (環境部長 小林丈志君 登壇) ◎環境部長(小林丈志君) 省エネ対策のうち、資源ごみの回収システム、回収状況につきまして、先ほど市長からちょっと触れられましたけれども、私の方からもちょっとお答え申し上げたいと思います。 現在回収システムにつきましては団体回収と資源回収工場の回収と、この二系統の方式でやっております。回収状況につきましては、先ほど市長の方からお答え申し上げましたように平成元年度につきましては団体回収で約七千五十二トン、それから資源工場回収では五千三百トン、合計一万二千三百五十二トンという回収がなされております。回収されたものの分類でございますけれども、金属類につきましては機械選別、それから紙、布、カレット、瓶類等につきましては手選別で行っているところでございます。 次に、中間処理施設の回収計画に伴う資源回収の拡充強化についてでございますけれども、現在中間処理施設の計画をいたしておるわけでございますが、処理規模につきましては十年後のごみの増加量を見込みながら計画してまいりたいと。 それからもう一つ、資源ごみにつきましては市民参加による団体回収そのものを強化してまいりたいと。それからもう一つ今度は工場の方でございますが、できるだけ機械化、自動化による選別を主体といたしまして、回収効率の向上と同時に作業環境の向上を図ってまいりたいと、このように考えております。 なお、具体的なシステムにつきましては、関係職員によりまして現在自主的なプロジェクトで検討中でございます。近々素案を作りたいと考えておるところでございます。 次に、公衆トイレの整備・促進についてお答え申し上げます。まず、マスタープランを策定して、計画的な整備をする考えはないかというお尋ねでございます。いずれにいたしましても公衆トイレのイメージチェンジを図らなければならない時代にきておると考えるわけでございます。そういう中で、設置場所にマッチしたもの、そして最新の設備で維持管理等につきましても考えながら、一定の枠にとらわれない弾力あるプランでまいりたいと。したがいまして、一律的なものでなく、個々、一つ一つの特徴、環境等を生かしましてやってまいりたいと、このように考えております。 現在整備しております公衆トイレは身障者用それから非常ベル、これにつきましては備えてございます。また、BGM、鳥の鳴き声あるいは疑似音等につきましてはいろいろな問題がございまして、現在全国的にも設置につきましてはまだ少ないようでございます。管理上の問題等もございますので、十分調査・検討の上、いいものであれば設置してまいりたいと、このように考えておるところでございます。 次に、住民との問題でございますけれども、市民の皆さんに十分御協力いただかなければならないわけでございますので、関係役員さんとも御相談申し上げ、PRまた御協力をいただきたいと、このように考えておるところでございます。なお、今後のトイレにつきましては、先ほど申し上げましたように洋式の採用あるいはステンドグラス等を使ってのざん新なデザイン、そういうものによって十分国際化あるいは観光都市にふさわしいものにしてまいりたいと、このように考えておるところでございます。 以上でございます。 ○議長(山岸勉君) 本日の会議はこの程度にとどめ、明三十一日は午前十時から本会議を開き、市行政事務一般に関する質問及び各議案の質疑を行います。 本日はこれにて散会いたします。   午後 四時二十三分 散会...